タイ南部パタヤで4月19日未明、現職の警察官が泥酔状態のまま大麻店オーナーを射殺するという衝撃の事件が発生した。ソンクラン(タイ正月)の祝賀ムードに水を差す残忍な犯行に、タイ全土が怒りと衝撃に包まれている。
——事件は4月19日午前1時6分頃、パタヤのウォーキングストリート近くの大麻店の裏手で起きた。パタヤ警察署の副捜査主任、ジーラサック・シーカッタナム警察少尉補(54)が、店内で飲酒中に店主のパッタラトーン・ジラチョークチャイクル(41)と口論になり、11mm口径の拳銃を2発発砲。パッタラトーンは左胸下部に被弾し、病院に緊急搬送されたが死亡した。
ジーラサック容疑者は現場で取り押さえられ、即日停職処分に。翌20日には正式に「計画的殺人」「公衆の場での発砲」「正当な理由のない武器携帯」の3罪で起訴された。さらに21日には逮捕時の取り押さえにあたった担当官を侮辱した容疑も追加され、パタヤ裁判所は重大性を理由に保釈を却下——容疑者は現在拘置所に収監中だ。
ソンクラン期間中は全国的に飲酒絡みのトラブルが急増する。タイ警察当局はこの事件を「重大な規律違反」と認定、内部調査委員会を設置して徹底調査する方針を示している。タイ社会からは「警察内部の問題飲酒文化に対する抜本的改革を」という声が上がっており、SNSでも事件に対する批判が殺到している。