
タイで配車アプリと言えば「Grab(グラブ)」が圧倒的なシェアを誇りますが、それゆえに料金が割高になりがちです。そこで近年、旅行者や在住者の間で急速に支持を広げているのが「Bolt(ボルト)」です。
エストニア発のBoltは、Grabと同じ機能を持ちながら手数料が低く設定されているため、同じ区間でも運賃が2〜3割ほど安くなるケースが多く報告されています。本記事では、タイでBoltを使いこなすために必要な情報を、ダウンロードから実際の乗車、料金の仕組み、安全に使うためのコツまで一通りまとめました。初めてBoltを使う方はもちろん、Grabしか使ったことがない方もぜひ参考にしてください。
Boltとは? Grabとの違い
Boltはエストニアのタリンに本社を置く配車サービス企業で、ヨーロッパやアフリカを中心に45カ国以上でサービスを展開しています。タイではバンコクを中心に、チェンマイ、チェンライ、コラート、プーケットなど主要都市で利用可能です。Grabが「東南アジアのスーパーアプリ」として配車・フード・決済など幅広いサービスを一体化しているのに対し、Boltは配車サービスに機能を絞っている分、アプリの動作が軽く、手数料も抑えられているのが特徴です。
実際の料金差について、同じ区間で比較した例では、Grabが124〜143バーツだったのに対し、Boltは73バーツ程度だったという報告もあります。もちろん時間帯や需要によって変動しますが、目的地までの距離が近い移動や、普段使いの足としてはBoltの方がコストを抑えやすい傾向にあります。
一方でドライバー数はGrabの方が多いため、深夜や郊外ではBoltの方が車が見つかりにくいこともあります。この特性を踏まえ、「普段はBolt、混雑時や車が見つからない時はGrab」という2つのアプリを併用するのが、現地の利用者の間でも定番の使い方になっています。
Boltアプリのダウンロード方法
Boltはスマートフォン1台あれば誰でもすぐに使い始められます。iPhoneの場合はApp Store、Androidの場合はGoogle Playでそれぞれ「Bolt」と検索し、緑色のアイコンのアプリをインストールしてください。アプリ自体は日本語に対応していないため、利用時は英語表示になりますが、操作はアイコンや地図が中心なので語学力がなくても直感的に使うことができます。表示言語を変更したい場合は、アプリ内のメニューから設定できる場合があります。
アカウント登録の手順
アプリを起動したら、以下の手順で登録を進めます。
- 電話番号の入力:SMSを受信できる電話番号を入力します。タイの電話番号がなくても、日本の番号で登録できる場合がありますが、SMS認証がスムーズに行えるよう、可能であれば現地SIMの番号を用意しておくと安心です。
- SMS認証コードの入力:送信された確認コードを入力して本人確認を行います。
- メールアドレスの登録:「Continue with email」を選択し、受信可能なメールアドレスを入力します。Googleアカウント、Apple ID、Facebookアカウントと連携して登録することも可能です。
- 氏名の登録:ドライバーに表示される名前になるため、パスポート表記に近いローマ字で登録しておくと、トラブル防止につながります。
- 位置情報の許可:GPSをオンにしないと配車ができないため、位置情報の利用を必ず許可してください。
これで登録は完了です。続けて支払い方法を設定しておくと、実際に配車する際にスムーズです。
支払い方法の設定
画面左上のメニューアイコンから「Payment(支払い)」を選択すると、支払い方法の一覧が表示されます。Boltでは主に以下の支払い方法が利用できます。
- 現金:特別な設定なしで利用可能。乗車後にドライバーへ直接支払います。
- クレジットカード/デビットカード:カード情報を登録しておけば、乗車後に自動で決済されます。
- Apple Pay:iPhoneユーザーはApple Payでの支払いにも対応しています。
- Boltバランス(プリペイド残高):あらかじめアプリ内に残高をチャージしておく方式です。
キャッシュレスで支払いたい場合はクレジットカードの登録がおすすめですが、初めて利用する際はトラブル時にすぐ対応しやすい現金払いを選んでおくのも一つの方法です。