BMWからタイ人夫婦の死体、台北で

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6月10日、台湾・台北市内にある駅付近の駐車場に止められていたBMWのトランクからタイ人夫婦の死体が発見されていた事件で、台湾警察は、夫婦が営むタイ人労働者のあっせん会社で働いていたタイ人の男(35歳)を殺人容疑で指名手配した。男はすでに台湾国内へ逃亡しており、台湾警察ではタイ警察に情報提供を行い、身柄確保のため協力を求めている。

13日付各紙の報道によれば、死体は台北市内でタイ人労働者のあっせん会社等を営む、ポチャニーさん(タイ人女性、35歳)とプラスートさん(タイ人男性、31歳)のもので、頭部や体を鉄製の鈍器で殴打され死亡した状態でBMWのトランクから発見された。死後2日は経過しており、異臭を発していたもよう。ポチャニーさんは妊娠5か月で、双子を妊娠していたという。

遺体発見現場付近の監視カメラから、6月9日午前4時50分ごろ、遺体が発見された車を駐車場に止める男の姿が確認されていることと、8日午後10時15分ごろ、台湾市内を一人で歩く女性の姿が監視カメラの映像で確認できていることから、男は8日に犯行に及んだものと台湾警察では推測している。

また、男は、9日午前10時のフライトで台湾を出国し、午後1時ごろタイに入国していることが確認できたため、台湾警察は容疑者の身柄確保のためタイ警察に協力を要請した。

台湾警察では、犯行の動機について、「事業が拡大しており、月給では割に合わない。歩合給にしてほしい」などと、報酬の取り分についてもめていたということから、金銭関係のもつれから殺害に及んものとみている。

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台湾のタイ人夫婦殺人事件
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