
「カルマを取り除く」と称して未成年者らに性的暴行を働いていたとされるアージャーン・パイサーンが、150,000バーツの保釈金で釈放された! タイの法廷が意外な判断を下したことに、ネット上では批判の嵐が巻き起こっている。
「カルマ除去」名目で被害者を騙した「師」が保釈
マティチョン紙によると、「呪い・カルマを取り除く」と称して被害者に性的暴行を加えたとして逮捕されていたカルマ除去師と呼ばれる人物が、裁判所から保釈が認められた。保釈金は15万バーツで、被害者への連絡禁止、国外への渡航禁止の条件が課せられている。
この人物はSNS上でも知名度があり、霊的な力を持つと称して信者を集めていた。「業(カルマ)を取り除くための儀式」と称して行為を強要したとされており、被害者の中には未成年者も含まれるという。
「なぜ釈放?」ネット上は怒りの声
保釈のニュースが伝わるや、SNSでは批判が殺到した。「なぜこんな人物が保釈されるのか」「被害者への連絡禁止というが本当に守られるか」「タイの司法に正義はあるのか」といった怒りの声が相次いだ。一方で「推定無罪の原則だ」「裁判所が判断した以上は従うべき」という意見もあり、議論は白熱した。
タイ南部では過去にも、宗教的な権威を装った偽霊能者による詐欺・性犯罪が摘発されており、「信仰の名のもとに行われる犯罪」への社会的な関心が高まっている。
「師」の称号は誰でも名乗れる
タイでは「アジャーン(師・先生)」という称号は特別な資格なしに名乗ることができる。これを悪用して霊的権威を偽り、信者から金銭や性的行為を要求するケースが後を絶たない。当局は取り締まりを強化しているが、「信仰」と「犯罪」の境界は難しい問題を孕んでいる。
「カルマを除去してもらったつもりが、新たなカルマを負わされた」――これはもはや笑えない現実だ。
