世の中には、どう考えても「フィクションでは思いつかない」事件がある。5月26日、タイで起きたこの珍事件は、その典型だ。
タイのある地域で銃撃音が響いたとの通報を受け、警察が現場に急行。ところが調べてみると、銃の引き金を引いたのは「容疑者」ではなく、その家の飼い犬だったことが判明したのだ。
「バン!」——犯人は四足歩行だった
通報内容は「銃声がした」というものだった。警察は緊張した面持ちで現場へ向かい、状況を確認した。
現場には散弾銃が床に置かれていた。そして、やや呆然とした表情の飼い主がいた。状況を総合すると——飼い犬がその銃の上を歩いた際、偶然引き金を踏んでしまい、暴発したということだったのだ。
幸いにも弾は大きな的に当たらず、人的被害はなかった。しかし銃声が響いたことで、近隣住民は騒然となった。
「警察が来たとき、まず飼い主に話を聞いた。しかし話の辻褄が合わない。もう一度詳しく確認すると、犬だと分かった」と捜査関係者はコメントした。
「不法銃器」問題を照らす珍事件
タイでは、農村部や地方を中心に、無許可の散弾銃を自衛目的で保有していることが珍しくない。今回、暴発を引き起こしたその銃が正規の許可を得たものかどうかも、今後の調査対象となる見込みだ。
「犬のせいで銃が撃たれた」という珍事の裏に、タイ社会の根深い「野良銃」問題が潜んでいる。
SNSは爆笑の嵐
Xやファンクションページには「犬がいちばん無実」「飼い主は今後どんな顔で警察署に行くのか」「犬に逮捕状は出るのか?」などとコメントが殺到し、数万のいいねを集めた。
タイのネットユーザーは「このニュースで今日は元気が出た」「今年一番の笑いをもらった」とも書き込んでいる。
「犯人」の犬はというと、何事もなかったかのようにしっぽを振っていたという。当の本人(犬)が一番マイペースだったことが、この話のオチである。