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タイ東北部の寺で住職が覚醒剤反応、「甥が供物に」と苦しい釈明

タイ東北部シーサケット県の名刹で、45歳の住職が覚醒剤の陽性反応を示し、地元は騒然となった。しかも本人の言い分が「10代の甥が供物として持ってきた」というのだから、信者たちは開いた口がふさがらない。

事件が発覚したのは9月7日午前、シーサケット県ウートゥムポーンピサイ郡の寺院。近隣住民から「住職の様子がおかしい」との通報を受け、警察官が寺を訪れた。応対した住職はろれつが回らず、足元もふらついていたという。現場に駆けつけた警察官の一人は「話しかけても要領を得ず、まず尿検査を受けてもらう必要があると判断した」と振り返る。

尿検査は陽性、部屋からは錠剤2錠

簡易検査の結果はメタンフェタミン(ヤーバー)反応で陽性。住職の私室を確認したところ、覚醒剤とみられる錠剤2錠も見つかった。地元の寺院委員会の幹部は「まさかこの寺でこんなことが起きるとは」と肩を落とし、「檀家の皆さんに顔向けできない」と声を落とした。

「線香代わりに供えられた」と住職

任意同行に応じた住職は取り調べに対し、「親戚の10代の甥が寺に来た際、良かれと思って持ってきたものを、断り切れず受け取ってしまった」と説明。「まさか自分が検査で引っかかるとは思わなかった」とも語ったという。近隣で商店を営む女性は「あの住職は普段から法話が上手で、遠方からも人が来るくらい人気があったのに」と驚きを隠せない様子で語った。

SNS上でも地元住民とみられる投稿が相次いだ。「供物にヤーバーって、いったいどんな甥っ子なんだ」「住職も住職で、なぜすぐ突き返さなかったのか」「これで寺の評判はガタ落ち」といった書き込みが並び、タイ国内のニュースサイトのコメント欄でも話題を呼んでいる。

仏教庁も静観できず、教団規律違反の疑いも

警察は覚醒剤の不法所持・使用の疑いで住職の身柄を確保し、詳しい経緯を調べている。担当警察官は「宗教関係者であっても法の適用に例外はない」としたうえで、「甥とされる人物からも事情を聞く方針」と説明した。地元の仏教庁関係者も、教団の規律に照らして還俗を含む別途対応を検討する構えを見せている。

寺の運営委員会は緊急会合を開き、当面は副住職が法要を代行することを決めた。委員会のメンバーは「信者の皆さんが安心してお参りできるよう、寺として信頼回復に努めたい」と苦渋の表情で語った。一方で、近隣の別の寺の僧侶は「甥が供物にヤーバーを持ってくること自体、家庭環境にも問題があるのでは」と別の角度からの懸念を口にしている。

信心深いはずの寺の奥から出てきたのは、まさかの「供物ヤーバー」騒動。タイでは時折こうした僧侶がらみの珍事が報じられるが、今回もまた「お布施の中身は要注意」という教訓を残す一件になりそうだ。

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