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チェンマイの山道、乗合バスから飛び降りた55歳女性が轢かれ死亡

タイ北部チェンマイ県メーサリアン郡の山道で3日午前10時10分ごろ、乗合バスが土砂崩れによる交通規制で停車後に発進した際、驚いた乗客の女性がバスから飛び降り、そのままバスに轢かれて死亡する痛ましい事故が発生した。

事故現場は国道108号線メーホー準郡付近の山間部。メーサリアンとホートを結ぶ路線を走行していたいすゞ製の乗合バスは、土砂崩れの影響で片側交互通行となっていた区間に差し掛かり、いったん停車していた。

発進の合図とともに車体が傾く

「進んでよい」との合図を受けてバスが発進した瞬間、車体が大きく傾いたという。この揺れに驚いた55歳の女性乗客、チャンジラーさんが車内から飛び降りてしまい、後続してきたバスの車体に巻き込まれ、重傷を負った。

「本当に一瞬の出来事だった」と居合わせた乗客の一人は声を落とす。「バスが傾いた瞬間、悲鳴とともに彼女が飛び降りたのが見えた。まさかそのまま轢かれてしまうとは」。

2つの病院を経て死亡確認

チャンジラーさんは事故直後、近くのメーサリアン病院に搬送されたが、容体が重篤だったためチェンマイ市内のナコーンピン病院へ転送された。しかし搬送先で間もなく死亡が確認された。

SNS上では「山道の運転は本当に気をつけないといけない」「とっさに飛び降りるのも無理はない状況だった」「土砂崩れの規制中は特に慎重な運転を」といった声が寄せられ、山間部特有の交通事情への懸念が広がった。

土砂崩れ多発地帯の危険性

メーサリアン郡を含むチェンマイ北部の山間部は雨期になると土砂崩れが頻発する地域として知られる。今回のような片側交互通行の現場では、乗客の不安を和らげる案内や、発進時の周知徹底が求められそうだ。

地元の運輸当局者は「発進時の車内アナウンスの徹底など、再発防止策を検討する」とコメントしている。山道を行き来する乗合バスは地域住民の足として欠かせない存在なだけに、安全対策の強化が急務となっている。

遺族に衝撃、周辺住民も追悼

チャンジラーさんは地元でよく知られた人物だったといい、訃報を聞いた近隣住民からは「いつも笑顔で挨拶してくれる人だった」「まさかバスに乗っていて命を落とすなんて」と悲しみの声が相次いだ。

バスの運転手は事故後、警察の事情聴取に応じており、「発進の合図を受けて動き出しただけで、まさか乗客が飛び降りるとは思わなかった」と話しているという。運転手自身に過失があったかどうかは、今後の捜査で明らかにされる見通しだ。

SNSでは「土砂崩れ規制中のバス発進は特に慎重にしてほしい」「同じような区間は全国にたくさんある」といった声のほか、「亡くなった方のご冥福をお祈りします」との追悼コメントも多数寄せられている。

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