タイの家庭の食卓に欠かせない鶏卵の価格上昇が止まらない。バーンリオ養鶏協同組合、チョンブリ養鶏協同組合、チェンマイ・ランプーン養鶏協同組合、メーナムノーイ流域養鶏協同組合など、タイ国内の主要な養鶏協同組合のネットワークは8月6日、傘下の組合員や養鶏農家に対し、卵の農場出荷価格(混合サイズ)を1個あたりさらに20サタン引き上げる方針を通知した。
1枚(30個入り)で6バーツ値上げ、4バーツの大台に
今回の値上げにより、農場出荷価格は1個3.80バーツから4.00バーツへと改定される。30個入り1枚(パネル)あたりでは6バーツの値上げに相当する。適用開始は8月7日(金)からで、次の見直しが発表されるまでこの価格が維持されるという。
今年に入ってから鶏卵価格は断続的な値上がりが続いており、今回で大台の4バーツに到達したことになる。飼料価格の高止まりや、鳥インフルエンザ対策に伴う生産調整、季節的な需給の変動などが、値上げの背景として指摘されることが多い。
家計を直撃する「小さな値上げ」の積み重ね
鶏卵はタイの一般家庭にとって、肉や魚に比べて安価なタンパク源として日常的に消費される食材であり、屋台の卵料理や家庭料理の値段にも直結する。1個あたり20サタンという小幅な値上げであっても、1日に何個も消費する家庭や、卵を大量に使う屋台の店主にとっては、積み重なれば無視できない負担増となる。物価高に敏感なタイの消費者の間では、今後も食料品価格の動向への関心が高まりそうだ。
タイ国内では、卵かけご飯ならぬ「カオ・カイチアオ」(卵焼きのせご飯)や「カイパロー」(卵の甘辛煮)など、卵を主役にした庶民の定番料理が数多い。屋台の店主の間では、卵の仕入れ値が上がっても料理の値段をすぐには上げにくいとの声もあり、じわじわと利益率を圧迫しているとの指摘もある。養鶏協同組合側は、次の価格見直しの時期は明らかにしておらず、当面はこの4バーツという水準が続く見通しだ。