タイでサル痘感染者が急拡大、年初累計48件、バンコク首都圏を中心に感染の連鎖が続く

タイ保健省疾病管理局(DDC)は5月7日、2026年の新規サル痘(Mpox)感染者数が年初から累計48件に達したことを明らかにした。ソンクラン(タイ旧正月、4月13〜15日)の大規模な人の移動が感染拡大の一因となった可能性があるとして、当局は引き続き警戒を呼びかけている。

DDCによると、48件のうちの多くはバンコクを含む首都圏の症例で、感染経路として密接な接触が指摘されている。ソンクラン期間中は国内外から多くの人が移動し、各地でイベントや集会が開かれたため、感染が広がりやすい環境となった可能性があるという。

サル痘(Mpox)はウイルス性の感染症で、発熱・発疹・リンパ節の腫れなどの症状を引き起こす。感染経路は感染者との皮膚接触や飛沫感染、汚染された物の接触などとされており、致死率は比較的低いものの重症化するケースもある。タイでは2022年の世界的な流行以降、断続的な感染が報告されており、当局は定期的にモニタリングを実施してきた。

DDCは現在、Mpoxの感染が確認または疑われた場合は速やかに医療機関を受診するよう呼びかけており、確認症例は即時隔離と接触者追跡の対象となっている。治療については抗ウイルス薬と対症療法が行われており、ほとんどのケースで数週間以内に回復するとされている。

当局はソンクラン後の潜伏期間(最大21日)が5月上旬にかけて続くことから、今後数週間はさらなる症例の報告が増える可能性があることも示唆した。感染予防には手洗い徹底、感染者との接触を避けること、そして公衆衛生当局の最新情報を随時確認することが重要だ。タイ国内で症状に不安がある場合はDDCのホットライン1422(24時間対応)への相談も勧められている。

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