
日本発の人気書店ブランド「TSUTAYA BOOKSTORE」が、タイでの1号店をバンコクの複合開発「ワンバンコック(One Bangkok)」にオープンする。開業日は10月20日と発表され、タイの読書ファンの間で早くも期待が高まっている。
出店場所はワンバンコック内の商業施設「ザ・ストーリーズ(The Storeys)」の地上階。運営はタイ側で書店大手を展開するエイシアブックス(ビッグシー・グループ傘下)が担い、日本側は「カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)」がブランドとノウハウを提供する形での進出となる。
約1000平方メートル、蔵書5万冊の複合空間
新店舗は2階建てで、総面積は約1000平方メートル。英語・タイ語の書籍を中心に約5万冊を揃え、子ども向けの児童書コーナーだけでも1万5000冊以上を用意する計画だという。店内には人気コーヒーチェーン「Wawee Coffee」やチョコレートブランド「Cocoa Dutch」と提携したカフェスペースも設置され、単なる本の販売にとどまらない滞在型の空間づくりを目指す。
コンセプトには「The Waves of Wisdom(叡智の波)」という言葉が掲げられ、シンプルで自然素材を生かした日本的なデザインを採用。読書だけでなく、仕事や友人との時間、創作活動のための空間としても機能する「カルチャー&ライフスタイル・ハブ」を標榜している。タイの新進アーティストの作品を店内で入れ替えながら展示するギャラリー機能も備える予定だ。
中国・台湾・マレーシアに続きタイへ初進出
TSUTAYAはこれまで中国、台湾、マレーシアなど海外市場への展開を進めてきたが、タイへの出店は今回が初めて。日本の出版・カルチャー産業を代表するブランドの一つであり、タイでは日本の漫画や小説、雑貨に親しむ若年層のファン層が根強い。業界関係者は「タイの消費者は日本のカルチャーに対する親和性が非常に高く、TSUTAYAというブランドの持つ世界観がそのまま受け入れられる土壌がある」と期待を寄せる。
ワンバンコックの新たな目玉施設に
ワンバンコックはタイ最大級の複合再開発プロジェクトとして注目を集めており、オフィス、商業施設、ホテル、住宅などが一体的に整備されている。TSUTAYAの出店は、同エリアの新たな集客拠点としても位置づけられており、開業後は読書好きが一日中滞在できる新たなランドマークになると期待されている。10月20日のオープンに向け、詳細なラインナップやイベント情報が今後発表される見通しだ。