タイ政府が掲げるSET指数2,000ポイント回復という目標を、足元で支えているのがエネルギー関連の高配当銘柄だ。タイ地元紙は8月29日、過去3年連続で配当利回り5%を超えるエネルギー株7銘柄を特集し、値上がり益と配当の「二重取り」に投資家の関心が集まっていると報じた。
取り上げられたのは、国営石油大手PTT(配当利回り6.62%、年初来株価上昇率+25.78%)、資源開発のPTTEP(8.52%、+28.76%)、精製大手のタイオイル・TOP(5.28%、+72.92%)、発電のRATCH(5.42%、+27.97%)とEGCO(5.70%、+17.54%)、送配電関連のTTW(6.63%、+14.92%)、燃料流通のSUSCO(10.06%、+22.12%)の7銘柄だ。
配当と値上がり益の両取りに注目
いずれも過去3年にわたり配当利回り5%超を維持しつつ、年初来の株価も2桁の上昇率を記録している点が特徴的だ。一般的に高配当株は株価の値動きが乏しいとされることが多いが、これらの銘柄は配当収入と値上がり益の双方を狙える「二重取り」の投資対象として、機関投資家からも注目を集めているという。
タイの株式市場は世界的な金利動向や地政学リスクに影響を受けやすく、指数全体としては軟調な展開が続く場面もある。そうした中でも、エネルギー関連株が下値の堅さと配当利回りの高さで投資家の資金を引き寄せている構図がうかがえる。
資源価格の変動リスクには留意
ただし、これらの銘柄の業績は原油やガスなど国際商品市況の変動に左右されやすい。急激な資源価格の下落局面では、配当の持続性や株価の値動きにも影響が及ぶ可能性があり、投資に際してはその点への留意が必要だとの指摘も出ている。