タイ証券取引所(SET)で3日、代表的な株価指数であるSET指数は前日比1.85ポイント(0.12%)高の1576.92ポイントで取引を終えた。外国人投資家が積極的な買いを入れたことが相場を下支えした。
この日の取引額は644億8360万バーツ。外国人投資家はSETとMAI(上場企業向け市場)の合計で381億7689万バーツを買い付ける一方、362億2616万バーツを売却し、差し引き19億5073万バーツの買い越しとなった。
国内機関投資家は売り越し
一方、国内機関投資家は同日、43億813万バーツを買い付けたのに対し、49億5281万バーツを売却し、差し引き6億4467万バーツの売り越しとなった。海外勢と国内勢とで対照的な動きが見られた格好だ。
市場関係者は「外国人投資家の買い姿勢が積極的だったことで、指数は小幅ながらプラス圏を維持した」と分析する。今後の焦点として、米国の雇用統計や物価指標の発表が米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策の方向性を左右するとして、市場関係者の間では引き続き警戒感が根強い。
方向感を欠く展開続く
タイ株式市場は世界的な金融政策動向や地政学リスクの影響を受けやすく、ここ最近は明確な方向感に欠ける展開が続いている。前日には大型株の売りで指数が13.61ポイント下落する場面もあっただけに、今回の反発を「一時的な戻り」とみる声も少なくない。
タイの個人投資家の間では、「外国人の売買動向を見ながら慎重に取引したい」との声が多く聞かれる。バーツ相場の動向や輸出関連企業の業績見通しも、今後の株価の重要な判断材料となりそうだ。
銀行・エネルギー株が相場を支える
証券会社のアナリストによれば、この日は銀行株やエネルギー関連株への買いが目立ち、指数全体を下支えする要因となった。「値ごろ感のある大型株に押し目買いが入った」との見方が市場では広がっている。
タイ証券取引所全体では、SETとMAIを合わせた売買代金が644億バーツを超え、比較的活発な取引が続いた。ただし市場関係者の間では、「明確なトレンドが出るにはもう一段の材料待ちだ」との慎重な声も根強く、当面はレンジ相場が続くとの見立てが優勢となっている。
個人投資家からは「小幅な値動きが続く中でも、配当利回りの高い銘柄を中心に長期保有したい」との声も聞かれ、短期的な指数の上下よりも個別銘柄の選別に関心が向かっている様子がうかがえる。