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知らなかったでは済まない!タイで絶対にやってはいけないこと15選【2026年最新版】

微笑みの国・タイ。人はやさしく、食事はおいしく、物価も手ごろ――。日本人にとって最も身近な海外旅行先のひとつだが、実は「日本の感覚のまま」行動すると、思わぬトラブルや高額な罰金、最悪の場合は逮捕にまで発展しかねない落とし穴がいくつも潜んでいる。

しかも2025年から2026年にかけて、大麻の再規制や酒類販売時間の変更など、ルールそのものが大きく動いた。数年前の旅行ガイドの知識はもう通用しない。そこで本特集では、「法律で禁止されていること」と「法律ではないが絶対に避けたいマナー違反」の2部構成で、タイでやってはいけないことを最新情報とともにまとめた。

第1部 知らなかったでは済まない「法律編」

1. 電子タバコ(VAPE)を持ち込む・吸う

電子タバコ禁止を示すイメージ

日本人旅行者が最も引っかかりやすいのがこれだ。タイでは2014年から電子タバコの輸入・販売・所持・使用がすべて禁止されている。リキッドや交換用パーツなどの関連品も対象で、外国人観光客も例外ではない。

2025年以降は取り締まりが一段と強化され、観光地では路上の販売業者の近くで警察が張り込み、購入直後の観光客を摘発するケースも報じられている。罰金は数万バーツに及ぶこともあり、関税法違反として扱われれば物品価格の数倍の罰金や懲役刑の可能性もある。「ホテルの部屋で吸うだけ」「預け荷物に入れておくだけ」もNG。加熱式タバコ(IQOSなど)も同様に禁止対象なので、渡航前に必ず自宅に置いていこう。

2. 大麻を気軽に買う・吸う

2022年の「解禁」で、カオサン通りやパタヤに大麻ショップが乱立した光景を覚えている人も多いだろう。しかしタイ政府は2025年6月に方針を転換し、大麻を「管理ハーブ」に指定。現在はタイの医師の処方箋がなければ購入できず、娯楽目的の使用は違法となった。

処方箋があっても公共の場での使用は禁止で、国外への持ち出しは一切認められない。営業を続けている店もまだ残っているため「売っているから大丈夫」と思いがちだが、それは大きな誤解だ。なお、日本人は国外での大麻使用でも日本の大麻取締法上の問題が生じうる点も覚えておきたい。

3. 王室を批判・侮辱する

タイには刑法112条、いわゆる「不敬罪」がある。国王・王妃・王位継承者などを中傷・侮辱する行為は、1件につき3〜15年の禁錮刑が科されうる非常に重い罪だ。外国人も対象で、過去には実際に外国人が有罪判決を受けた例もある。

注意したいのはSNSだ。王室に関する冗談めいた投稿や、批判的な投稿の「シェア」でも問題になりうる。また、紙幣や硬貨には国王の肖像が描かれているため、風で飛んだお札を足で踏んで止めるのも厳禁。日本人には何気ない動作だが、タイ人の目には非常に不敬に映る。

4. 指定ビーチでタバコを吸う

タイのビーチと禁煙のイメージ

プーケットのパトンビーチ、パタヤビーチ、サムイ島、ホアヒン、チャアムなど、タイの主要ビーチの多くは禁煙に指定されている。違反すると最大10万バーツの罰金または1年以下の懲役という厳しさだ。喫煙は浜辺から離れた指定喫煙所で。吸い殻のポイ捨てはもってのほかである。

5. 無登録でドローンを飛ばす

絶景を空撮したい気持ちはわかるが、タイではドローンの持ち込み自体は可能でも、飛ばす前に国家放送通信委員会(NBTC)と民間航空局(CAAT)への登録が必須だ。無登録飛行は最大5年の禁錮または10万バーツの罰金の対象になる。王宮や政府施設、空港周辺などは登録していても飛行禁止。手続きに日数がかかるので、短期旅行なら持参しないのが無難だ。

6. 時間外・禁止場所で酒を買う・飲む

朗報もある。長年続いた「午後2時〜5時は酒が買えない」ルールが、2026年5月29日付で正式に撤廃された。現在、酒類の販売時間は原則11時〜24時。コンビニでも昼下がりにビールが買えるようになった。

ただし、24時〜11時の販売禁止は変わらず、飲酒・購入は20歳以上。さらに寺院、役所、ガソリンスタンド、公園、公共交通機関などでの販売・飲酒は時間に関係なく禁止だ。選挙の前日・当日や、仏教の重要な祝日(仏日)にも販売禁止日が設けられるので、「今日はなぜか酒が買えない」ときはカレンダーを確認しよう。

7. 仏像・仏頭を国外へ持ち出す

市場や骨董店で売られている仏像や仏頭。お土産に買って帰りたくなるが、仏像の国外持ち出しには原則としてタイ芸術局の許可が必要だ。小さなお守り(プラクルアン)程度なら一般的に問題にならないが、置物サイズの仏像は空港で没収される可能性がある。購入時に店へ確認し、必要なら許可書類を用意すること。

8. 免税範囲を超えてタバコを持ち込む

紙巻きタバコの免税持ち込みは1人200本(1カートン)まで。「日本のタバコの方が好きだから」と2カートン、3カートンをスーツケースに入れて申告せずに入国すると、超過分の没収に加え、価格の最大10倍の罰金を科されることがある。空港での摘発は珍しくない。

第2部 タイ人を本気で怒らせる「マナー編」

ここからは法律違反ではないものの、タイの人々の信仰や価値観に深く関わるマナーだ。知らずにやってしまうと、あの「微笑み」が一瞬で消えることになる。

9. 人の頭に触れる

タイでは頭は体の中で最も神聖な部位とされる。子どもの頭を「かわいいね」となでるのはNG。日本では親しみの表現でも、タイでは失礼にあたる。人の頭上を物を持って通過する、頭の上から物を渡すといった動作も避けたい。

10. 足の裏を人や仏像に向ける

頭とは逆に、足は最も不浄な部位。足で物を指したり、ドアを足で開けたり、座ったときに足の裏を人や仏像に向けたりするのはタブーだ。寺院で床に座るときは、正座するか、足を横に流して足の裏が仏像の方を向かないようにしよう。テーブルや椅子に足を乗せるのも嫌われる。

11. 露出の多い服装で寺院・王宮に入る

タイの寺院を訪れる適切な服装の旅行者

ワット・プラケオ(エメラルド寺院)や王宮をはじめ、寺院では服装チェックが厳しい。タンクトップ、キャミソール、短パン、ミニスカート、透ける服は不可。肩と膝が隠れる服装が基本だ。寺院の建物に入る前には靴を脱ぐのもルール。入口で巻きスカートや上着を貸し出している寺院もあるが、薄手のカーディガンやストールを1枚持ち歩くと安心だ。

12. 女性が僧侶に触れる

タイの僧侶は戒律により女性に触れることが禁じられている。女性は僧侶の体や衣に触れないよう注意し、物を渡すときは直接手渡さず、僧侶が広げた布の上に置くか、男性を介して渡すのがマナーだ。バスや電車の僧侶優先席も覚えておきたい。

13. 仏像を軽く扱う

仏像によじ登って記念撮影をする、仏像に背を向けて自撮りをする、仏像の頭より高い位置から見下ろす――いずれもタイ人には耐えがたい行為だ。また、仏陀の顔などをファッション感覚でタトゥーにすることも宗教への冒涜と受け取られる。仏像をインテリア小物のように扱う写真をSNSに載せることも控えたい。

14. 国歌が流れても歩き続ける

駅で国歌が流れ立ち止まる人々のイメージ

タイでは毎日朝8時と夕方6時に、駅や公園、公共施設などで国歌が流れる。その間(約1分)、周囲の人々はぴたりと足を止めて直立する。初めて見ると驚くが、旅行者も同じように立ち止まるのがマナーだ。また、映画館では本編前に国王賛歌が流れ、観客は起立する。

15. 人前で怒鳴る・感情的に責める

タイ人は人前で恥をかかされること(メンツを潰されること)を非常に嫌う。料理が遅い、注文を間違えた、タクシーが道を間違えた――そんなときでも、大声で怒鳴るのは逆効果だ。相手を萎縮させるだけでなく、場合によってはトラブルに発展することもある。「マイペンライ(気にしない)」の精神で、穏やかに伝えるのがタイ流の解決法である。

まとめ 「郷に入っては郷に従え」が最大の安全策

やってはいけないこと主なリスク
電子タバコ・加熱式タバコ罰金・逮捕の可能性
処方箋なしの大麻違法(2025年6月から)
王室への批判・侮辱3〜15年の禁錮(不敬罪)
指定ビーチでの喫煙最大10万バーツまたは1年以下の懲役
無登録ドローン最大10万バーツまたは5年以下の禁錮
時間外・禁止場所での飲酒罰金(販売は11〜24時)
仏像の無許可持ち出し没収
タバコ200本超の無申告持ち込み没収・最大10倍の罰金

タイのルールは、ここ数年で大きく変わり続けている。大麻のように「緩和から一転して規制」となったものもあれば、酒類販売時間のように「規制から緩和」へ向かったものもある。古い情報をうのみにせず、渡航前に最新情報を確認することが何より大切だ。

そして、マナー編で紹介した数々のタブーは、タイの人々が大切にしている仏教や王室への敬意から生まれたもの。そこを理解して尊重すれば、タイの人々はきっと最高の笑顔で迎えてくれるはずだ。

※本記事は2026年10月時点の情報に基づいています。法律や規制は変更される場合があります。最新情報はタイ国政府観光庁(TAT)や在タイ日本国大使館などの公式情報をご確認ください。

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