タイ東部の観光都市パタヤで7日深夜、高級SUV「ランドローバー」が猛スピードでバイク2台に衝突し、そのまま現場から逃走するひき逃げ事故が発生した。バイクに乗っていたタイ人男性2人がそれぞれ骨折などの重傷を負い病院に搬送された。警察はナンバープレートの映像から車両を特定しており、「24時間以内に容疑者を確保する」と宣言している。
深夜の幹線道路で赤信号無視
事故はパタヤ市内の幹線道路で現地時間の午前1時過ぎに発生した。目撃者の証言によると、ランドローバーは他の車線を大幅に超える速度で走行しており、赤信号を無視してバイク2台に突っ込んだという。バイクに乗っていたのはいずれもタイ人男性で、1人は左脚骨折と頭部打撲、もう1人は肋骨骨折と全身の擦り傷を負った。2人ともパタヤ市内の病院に救急搬送され、1人は一時、集中治療室で治療を受けたが、現在は容体が安定しているという。
なぜ逃走したのか
目撃者によると、ランドローバーは衝突後、一瞬停車したものの、周囲の状況を確認することなく猛加速して逃走した。周辺の監視カメラには逃走する車両の映像が鮮明に記録されており、パタヤ警察はナンバープレートを読み取ることに成功したと発表している。
地元メディアは「飲酒運転を恐れての逃走ではないか」と報じている。パタヤでは外国人や裕福なタイ人による飲酒運転事故が後を絶たず、高級車を運転するドライバーが事故後に逃走するケースも散見されており、今回も同様のパターンと見られている。
パタヤの交通問題
パタヤは年間数百万人が訪れる国際観光地だが、深夜の交通マナーの悪さや飲酒運転は長年の課題だ。週末や祝日の深夜を中心に交通事故が頻発しており、地元住民からは「取り締まりを強化してほしい」という声が上がっている。パタヤ市当局は2026年に入り、主要交通路への監視カメラ増設と飲酒運転取り締まりの強化を実施してきたが、効果には疑問の声も残る。
パタヤ警察は「逃走者の確保は時間の問題だ」とコメントしており、近日中に任意同行を求めるか逮捕状を取る方針を示した。被害者側の代理人も「被疑者が任意で出頭しなければ、法的措置を取る」と強硬姿勢を示しており、市民の注目が集まる中で当局の対応が問われることになりそうだ。