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タイ空軍の脱走兵、レストラン荒らしてガスボンベ窃盗を繰り返す

軍隊を脱走した後、行き着いた先はレストラン荒らしだった。タイ東北部ブリーラム県で、空軍を脱走した24歳の男が県内各地のレストランからプロパンガスボンベを盗み転売していたとして、8月29日に逮捕された。

逮捕されたのはピヤポン(24)。CCTV映像から、前部フレームが赤い白いホンダPCX160に乗った人物として特定された。ムアンブリーラム署のジャムラート署長らが同日午後3時57分、ムアン郡イーサーン地区の自宅で身柄を確保した。

15キロと4キロのボンベを狙い撃ち

ピヤポンは「レストランから15キロ入りと4キロ入りのガスボンベを繰り返し盗み、ネット上で1本1,000〜1,500バーツで転売していた」と供述。発覚を恐れ、取引は県内のみ、現金限定に絞っていたという。所持品からは覚醒剤も見つかった。

「軍隊を脱走した後に仕事が見つからず、生活に困っていた」とピヤポンさんは説明する。収入の一部は7歳の息子の養育費に、一部は自身が使う覚醒剤の購入に充てていたといい、失業と育児のストレスから1日4錠を使用していたと明かした。

「よりによってガスボンベ」に驚きの声

地元では「金目の物ならまだしも、まさかガスボンベを狙われるとは」「レストラン経営者はたまったものじゃない」といった声が上がっている。かさばる上に持ち運びにも危険が伴うガスボンベを次々と盗み出す執念には、警察関係者も「発想が独特すぎる」と苦笑いを隠せなかったという。

被害に遭ったレストラン経営者の一人は「ガスボンベが急になくなって、営業中に調理が止まってしまった。まさか転売目的で盗まれているとは思わなかった」と困惑気味に振り返った。ネット上の中古品売買グループを通じて売りさばいていたとみられ、警察は購入者側の特定も進めている。

脱走という原点にも捜査の目

ピヤポンは窃盗と覚醒剤所持の容疑で送検される見通しだが、そもそもの発端である空軍からの脱走についても、所属部隊による処分の対象となる可能性が高い。「軍を辞めた後の生活苦」と「ガスボンベ窃盗」という組み合わせの意外性に、SNSでは「発想の転換がすごい」「笑えないけど、なぜガスボンベなのか気になる」といった反応も見られた。事件は、除隊後の生活支援や薬物依存対策の必要性を改めて浮き彫りにしている。

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