スポンサーリンク
スポンサーリンク

タイ史上最悪の公務員試験不正事件、当局が不正採点の答案3,000枚超を押収

タイの国家汚職防止委員会(NACC)と警察の汚職取締部門は、地方公務員採用試験をめぐる大規模な不正採点組織を摘発した。ノンタブリ県内の住宅を家宅捜索したところ、改ざんされたとみられる答案用紙の写しが3000枚以上見つかり、被害総額は45億バーツ(日本円で約200億円相当)に上るとみられている。

捜査当局によると、この組織は受験者1人当たり35万バーツから80万バーツもの金銭を受け取り、試験の合格に向けて答案の書き換えを行っていたとされる。押収された資料からは、これまでに約2000人分の答案が実際に改ざんされていた疑いがあることも判明した。

「公正な採用制度が根底から崩されていた」

捜査幹部は「これほど組織的かつ大規模な不正採点の摘発は近年例がない。地方自治体職員としての適性を測るべき試験そのものが金で買われていたということであり、行政の根幹に関わる重大事案だ」と危機感をあらわにした。

SNS上では「まじめに勉強して試験に臨んだ受験者が報われない社会でいいのか」「不正で採用された職員が今も現場で働いているとしたら恐ろしい」「首相直轄で徹底的に膿を出し切ってほしい」といった怒りの声が相次いだ。地元では「昇進や配属をめぐる噂は以前からあった」との証言も出ている。

捜査は首相への報告へ、不正合格者の処遇焦点に

NACCは今回の捜査結果を近く首相に報告し、不正に関与した仲介者や公務員の処分、さらには不正に合格したとみられる職員の身分をどう扱うかについて、今後の対応方針を詰める考えだ。今回の事件は、タイの公務員制度に対する信頼を大きく揺るがす結果となっている。

タイでは近年、地方自治体職員の汚職事件がたびたび表面化しており、今回の事件はその中でも被害規模が突出している。行政全体の信頼回復には、相応の時間がかかるとみられる。

タイトルとURLをコピーしました