タイ行きのフライトが取れない!中東危機で座席930万席消滅 運賃も急騰

「席が全然ない」「値段が倍近くになった」——2026年、日本からタイへの渡航を検討した旅行者なら、そんな悲鳴を上げた人も多いはずだ。中東戦争による航空燃料価格の急騰が引き起こした「航空座席危機」が、タイ観光・ビジネス渡航に深刻な影を落としている。

ジェット燃料が80%超高騰 航空会社が悲鳴

2025年末から2026年にかけて勃発・拡大した中東戦争は、原油価格と航空燃料(ジェット燃料)の価格を直撃した。ジェット燃料価格は1年前と比べて80%以上上昇しており、これは航空会社にとって営業コストの大幅な増加を意味する。コスト増に対応するため、航空各社はタイ発着・経由路線を中心に合計930万座席の削減を決定。アジア太平洋地域全体で路線縮小と運行頻度の削減が続いている。

日本〜タイ間の運賃は2倍以上に

日本〜バンコク(スワンナプーム・ドンムアン)間の往復航空券は、2024年比で1.5〜2倍以上に高騰しているケースが多く報告されている。かつては格安航空会社(LCC)が3〜5万円台で提供していたチケットが、8〜12万円台に迫るケースも珍しくない。日本在住のタイ人コミュニティでは「実家に帰りたくても帰れない」という声が相次いでいる。

観光業界・日系企業も頭を抱える

この影響はタイ観光業界にも直撃している。タイ観光局(TAT)の予測では、2026年第2四半期の外国人観光客数は前年比9.2%減が見込まれており、航空座席削減が主因の一つとして挙げられている。日本からタイへの進出企業にとっても、社員の出張費や家族の帰省費用が膨らみ、経営負担が増している。航空会社は「燃油サーチャージの継続」を示唆しており、事態の改善はまだ先になりそうだ。

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