冒険家の夢が、予期せぬ地球の怒りに揺さぶられた。
ラオス国内で大規模な地震(マグニチュード4.2)が発生し、タイ人冒険家・ポン・チャックリットが挑戦中だった洞窟探検に深刻な影響が出ている。入口付近が崩落し、洞窟内部が水で満たされつつある状態だという。
「洞窟の入口が崩れた」——レスキュー隊も一時立ち往生
ポンさんはタイ国内外で数々の難関洞窟探検を成功させてきた冒険家として知られる。今回はラオス側の洞窟系を探索中だったが、地震発生後、洞窟の入口付近の天井と壁面が崩落。さらに雨水が急速に流入し、洞内の水位が急上昇しているとのことだ。
ポンさん本人がSNSを通じてリアルタイムで状況を更新しており、「入口が塞がれた。洞窟内の水が増えている。しかし落ち着いて脱出ルートを探している」と投稿。フォロワーたちは固唾を飲んで状況を見守っている。
タイのSNSで「全員無事で帰ってきて」の声
タイのSNSでは、ポンさんの無事を祈る投稿が相次いでいる。「あの人は何度も修羅場を乗り越えてきた。今回も必ず帰ってくる」「ラオスの地震がこんなところで影響するとは」「プロの探検家だから大丈夫、でも心配」といったコメントが溢れている。
タイ外務省も状況を把握しているとされ、ラオス側当局と連絡を取り合っているという。地元の救助隊員は「地震後の余震と増水で作業が困難だが、できる限り迅速に救助ルートを確保する」と語っている。
2018年のタムルアン洞窟事故の記憶
今回の事態は、2018年にタイ北部チェンライ県で起きた「タムルアン洞窟事故」(サッカー少年団13人が洞窟内に閉じ込められた事故)を思い起こさせると、多くのタイ人が述べている。あの時は世界中が固唾を飲んで見守った17日間の救出劇だった。
ポンさんはプロの探検家であり、装備も経験も万全だ。しかし自然の猛威の前では、その差はどこまで有効なのか——冒険と自然の厳しさを改めて突きつけられた一件だ。
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