スポンサーリンク
スポンサーリンク

アユタヤの寺で元交際相手に発砲、現場写真を親族に送りつけてから出頭

別れた元恋人を待ち伏せし、銃弾を撃ち込んだ末、現場の写真を遺族に送りつけてから自ら警察署に出頭した。タイ中部アユタヤ県の寺の境内で9月7日夜に起きた発砲事件は、身勝手な独占欲の末路を生々しく物語っている。

事件が起きたのは同日午後9時ごろ、アユタヤ県ウタイ郡セナ地区にある寺の境内。工場勤務を終えたバスで帰宅途中だった女性(44)が、迎えのピックアップトラックに乗り込もうとした瞬間だった。別のトラックで待ち構えていた元交際相手の男が銃を取り出し、女性とトラックの運転席にいた男性(44)に向けて発砲した。

被害者は搬送先で死亡、女性は重傷

男性は病院に運ばれたが死亡が確認された。女性は顔と体に銃創を負う重傷を負った。現場に居合わせた住民の一人は「銃声が2、3発続けて聞こえ、悲鳴が上がった。何が起きたのか分からず、みんな寺の中に隠れた」と当時の様子を語った。

「別れを受け入れられなかった」加害者の身勝手な言い分

加害者の男は発砲直後、現場の写真を撮影し、女性の親族にメッセージで送りつけたという。その後、隣県サラブリー県の警察署に自ら出頭した。取り調べに対し男は「彼女が新しい相手と一緒にいるのが許せなかった」と供述しているという。捜査を担当する警察官は「元交際相手による嫉妬が動機とみられる。計画性の有無を含め、慎重に裏付け捜査を進めている」と説明した。

近隣住民のコメントは厳しい。「別れたなら別れたで、なぜ相手の人生に土足で踏み込むのか」「写真を送りつけるなんて、悔しさより異常な執着を感じる」といった声がSNS上でも上がっている。地元コミュニティのグループには「亡くなった男性は何の関係もないのに巻き込まれた」と同情する書き込みも目立った。

寺という「聖域」での凶行に地域が動揺

寺の関係者は「参拝客も多く行き交う時間帯だっただけに、他の被害が出なかったのが不幸中の幸い」と胸をなで下ろす一方、「二度とこうした事件が起きないよう、夜間の見回りを強化したい」と話した。警察は殺人と殺人未遂の疑いで男を送検する方針で、女性の回復状況を見ながら追加の聴取を進めるとしている。

亡くなった男性の親族は、警察署の外で「なぜ関係のない彼まで撃たれなければならなかったのか」と声を震わせた。女性の勤務先の同僚も「怖がって仕事に来られなくなる人が出るのでは」と職場への影響を懸念している。地元警察署長は「凶器の入手経路も含め、全容解明に努める」とコメントし、再発防止に向けたパトロール強化を約束した。

別れは受け入れがたくとも、選んではいけない道がある。寺の静けさを切り裂いた銃声は、身勝手な独占欲がどれほど多くの人生を巻き込むかを物語っている。

タイトルとURLをコピーしました