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バンコク・ラートクラバンの百貨店前、ハンマーの男が金の首飾り27点を強奪

黒シャツに黒の長ズボン、青いキャップ――。バンコク東部ラートクラバン区の百貨店にある金行に現れた男は、手にハンマーを握っていた。

13日、ルアンペーン通り沿いのタップヤオ地区にある大型百貨店内の金行で、男が陳列ケースをハンマーで叩き割り、金の首飾り27点(合計2バーツ=約30グラム、時価約360万バーツ=約1690万円)を奪って逃走する事件が発生した。警察は当初、防犯カメラの映像から容疑者の特徴を割り出し、追跡を開始した。

犯行から数時間後、オンヌット~ラートクラバン高架下で御用

ラートクラバン警察署の警察官と百貨店スタッフが協力して男を追跡し、同日19時5分、百貨店入口前のオンヌット~ラートクラバン高架橋下で身柄を確保した。奪われた金はその場で回収されたという。

身柄を拘束されたのは、シワカーン容疑者(42)。警察の初期の取り調べに対し、約10万バーツ(約47万円)の借金を抱えていたことが犯行の動機だと認めたという。容疑者は現在、法的手続きのため取り調べを受けている。

白昼ならぬ「夕刻の凶行」、買い物客の間にも動揺

事件現場となったのは地元で知られた大型商業施設で、周辺には飲食店や商店が立ち並ぶ。平日の夕方という時間帯に金行がハンマーで襲われたことは、買い物客の多いエリアだけに衝撃を与えた。警察は、金行のセキュリティ体制についても今後確認を進める方針とみられる。現時点で店舗側や警察からの公式コメントは発表されていない。

タイでは近年、借金苦を動機とした宝飾店・金行を狙った強盗事件がたびたび報じられている。ラートクラバンはスワンナプーム国際空港にも近いエリアで、日本人を含む在住者・旅行者が利用する商業施設も多く、今回の事件は地域の防犯意識にも影響を与えそうだ。

金価格高騰が招く「狙われる金行」

タイ国内の金価格は今年、1バーツ(約15グラム)あたり数百バーツ単位で上下する荒い値動きを続けており、高値圏にある金は強盗事件の標的になりやすい状況が続いている。今回奪われた首飾り27点、合計2バーツ分の金塊は、わずか数分の犯行で360万バーツ相当が持ち去られた計算になる。百貨店内という人通りの多い場所での犯行だったにもかかわらず、警察とスタッフの連携によって犯人確保・金の回収までこぎ着けたことは、現場対応の迅速さを示す一方、防犯カメラだけでは事件そのものを未然に防げなかった現実も浮かび上がらせている。

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