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バンコクで高級車盗難団一味逮捕、GPS追跡と偽鍵のすり替え手口が判明

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SNSで売りに出した愛車が、見知らぬ男の罠にかかっていた。バンコク・バンクンティエン区に住むプリチャさん(44)は、2026年10月17日、購入希望者を装う男に鍵の確認を求められ、素直に両方の鍵を渡した。その隙に、本物の鍵は精巧な偽物とすり替えられ、車体にはGPS追跡装置が密かに取り付けられていたのだ。

男は「現金を引き出しに行く」と言い残して姿を消し、二度と連絡は取れなくなった。そして2026年10月22日午前2時38分、プリチャさんの自宅前に駐車してあったメルセデス・ベンツが、すり替えられた本物の鍵を使って運び出された。車は別の共犯者に引き渡され、ナンバープレートを付け替えるなどの偽装が施された後、トンプー警察署付近の駐車場に隠されていたという。

GPSで足取りを追い、実行役が盗難

バンコク警視庁の捜査班とトーンカム警察署は、2026年10月31日付でトンブリ刑事裁判所から逮捕状(1447/2569号)を取得し、容疑者ナッタシット(42)をノンタブリー県パーククレット郡のコンドミニアム7階の自室前で逮捕した。容疑者は盗まれた車を受け取り、ナンバーを外して隠す役割を担ったとされる。

家宅捜索では計43点が押収された。盗難車のメルセデス・ベンツに加え、不審な車両2台、オートバイ1台、ナンバープレートや車両登録書、車体番号プレートの一部、さらには覚醒剤(アイス)1.92グラム、9ミリ弾と45口径弾あわせて19発も見つかった。警察は窃盗、覚醒剤の所持・使用、無許可の銃弾所持など計4つの容疑で容疑者を送検する方針だ。

「身分証を必ず確認して」と警察が呼びかけ

警察幹部は記者団に対し「SNSで車を売る際は、購入希望者の身分証明書類を詳しく確認するように」と呼びかけた。今回の事件では、被害者が善意で鍵を渡したことが、組織的な窃盗グループの標的にされる決定的な隙を生んだ。偽の鍵へのすり替えと、GPSによる位置追跡という手口は、見た目では気づきにくく、被害者は「まさか自分が狙われているとは思わなかった」と悔しさをにじませたという。

バンコクではSNSを通じた中古車売買が広く普及しているが、今回の事件は対面での現物確認や鍵の受け渡しに潜むリスクを浮き彫りにした。警察は残る共犯者の特定に向け、捜査を続けている。

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