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ベトジェット・タイランド、上半期売上高100億バーツで過去最高、36路線に拡大

タイを拠点とする格安航空会社ベトジェット・タイランド(VZ)は、2026年上半期の売上高が100億バーツに達し、過去最高を更新したと発表した。乗客輸送数は350万人を超え、搭乗率は85%という高水準を維持している。同社はバンコクを地域のハブと位置付け、路線網のさらなる拡大を進めている。

就航路線を36路線に、前年比25%増

ベトジェット・タイランドは、今回の好業績を踏まえて就航路線を36路線に拡大すると発表した。これは前年比で25%の増加にあたる。新規路線には、インドネシア(ジャカルタ)、マレーシア(クアラルンプール)、中国(杭州、青島、張家界など)、オーストラリア(パース)が含まれ、東南アジアだけでなく東アジア、オセアニアまで路線網を広げる姿勢を鮮明にしている。

タイは近年、中間層の拡大や格安航空需要の高まりを背景に、域内における航空路線の結節点としての重要性を増しており、同社の路線拡大戦略もこうした市場動向を反映したものとみられる。

機材数を段階的に倍増へ

同社は現在、ボーイング737-8を17機保有しているが、2026年末までに29機体制へ拡大する計画だ。さらに2027年には39機、2028年には50機体制を目指すとしており、これにより乗客輸送能力は現在の約2倍に増加する見通しとなっている。急速な機材拡張は、東南アジア域内の航空需要拡大を見込んだ強気の投資判断といえる。

ベトジェット・タイランドのワルネティ最高経営責任者は「組織基盤の強化と市場多様化を通じた持続的成長」を強調し、地域ハブとしてのタイの地位向上を目指す考えを示した。冬季ダイヤに向けては、既存路線の増便に加え、新規就航地でのプロモーション運賃投入も検討しているとみられる。

域内競争は一段と激化へ

タイの航空市場では、タイ国際航空をはじめとする既存大手や、他の格安航空会社との競争が一段と激しさを増している。ベトジェット・タイランドの積極的な路線拡大は、こうした競争環境の中でシェア拡大を狙う動きとみられ、今後の業界再編や運賃競争の行方にも影響を与えそうだ。バンコクを発着する国際線の選択肢が広がることは、日本人を含む外国人旅行者にとっても利便性の向上につながる可能性がある。

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