
愛知・名古屋アジア大会の陸上競技、男子100メートル決勝が25日、パロマ瑞穂スタジアム(名古屋市瑞穂区)で行われ、タイのプリポン・ブンソーン選手(20)が9秒90(追い風0.1メートル)で制し、金メダルを獲得した。この記録は大会新記録であり、アジア歴代2位にあたる。同選手はこの日、予選から決勝まで一貫して9秒台を刻み、大会を通じて存在感を示した。
同日夜に行われた準決勝でも大会新記録となる9秒91を記録し、2015年にフェミ・オグノデ選手(カタール)が樹立したアジア歴代2位の記録に並んでいた。決勝ではこの自己記録をさらに1000分の1秒更新した格好だ。
ブーンソン選手は2006年1月生まれの20歳。昨年12月には9秒94をマークし、アジア歴代3位に食い込んでいた。レース内容について、スタートでやや出遅れたものの中盤で他選手を突き放し、圧勝する形でアジア最速の座についたという。
日本勢では、今季の日本選手権を制した多田修平選手(住友電工)が準決勝に進出したが、1組6着の10秒37に終わり、決勝進出はならなかった。小池祐貴選手も終盤の3着争いを制したものの、上位2着以内には入れず敗退した。
タイ勢による今大会の男子短距離種目での躍進は、東南アジア各国の育成体制強化を象徴する結果としても注目されそうだ。