
アジアサッカー連盟(AFC)は3日、2027年1月にサウジアラビアで開幕する予定だった男子のアジアカップ(アジア杯)を約1年延期すると発表した。中東情勢の悪化で物流や渡航に大きな支障が出ていることを踏まえた。新たな日程は27年12月23日から28年1月21日までとし、国際サッカー連盟(FIFA)の承認を経て正式に決まる。開催国はサウジのまま据え置く。
大会は当初、27年1月7日から2月5日まで、首都リヤドなど3都市で開く計画だった。AFCは大会組織委員会やサウジサッカー連盟と協議を重ね、出場チームや関係者の安全確保を優先した。サウジではイエメンの親イラン武装組織フーシ派による攻撃が続いており、今月中旬の理事会で開催の可否を判断する予定だったが、決定を前倒しした。
中東情勢を巡っては、26年春に予定していた組み合わせ抽選会がいったん無期限延期となるなど、大会準備への影響が続いていた。AP通信によると、中東の紛争で延期された競技会としては今回が最大規模となる。
日本・タイは同じF組
アジア杯には24チームが出場する。5月の抽選の結果、最多4度の優勝を誇る日本は前回王者カタール、タイ、インドネシアと同じF組に入った。日本とタイの対戦は1次リーグ第2戦に組まれており、在留邦人の多いタイでも注目が集まっていた。タイ代表は予選の最終戦でトルクメニスタンを下し、3大会連続の本大会出場を決めている。
延期は各国の代表強化計画にも波及する。日本では森保一監督がアジア杯まで指揮を執った後、大岩剛U-21代表監督が引き継ぐ予定だった。日刊スポーツによると、森保監督は年内の活動をもって退任し、大岩監督が27年3月から兼任する見通しという。ただ新日程はロサンゼルス五輪予選を兼ねるU-23アジア杯(28年1月、日本開催)と重なり、指揮体制や選手招集の調整が課題となる。
オーストラリアやイラクなど、アジア杯までの契約で監督を続投させた国も少なくない。各国の協会は、約1年ずれ込んだ大会に向けて体制の見直しを迫られそうだ。