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タイ公務員採用不正事件、答案改ざん5,925人!不合格から合格に化けたのは5,129人、採点した大学のブラックリスト入りも検討

タイの地方公務員採用試験をめぐる不正疑惑で、当局の再採点によって答案の点数が書き換えられていた受験者が5,925人にのぼることが明らかになった。うち5,129人は本来「不合格」だった人物が、点数操作によって「合格」に化けていた。

7月28日、内務省のニラット次官補(地方行政局長代行)が明らかにした。地方公務員採用委員会が全受験者の答案を再チェックした結果である。

5万人を再採点、9割弱は「正常」

再採点の対象となったのは、受験者5万64人分の答案。このうち4万9,268人については、点数に不自然な操作の跡は見つからず「正常」と判定された。

問題は残る5,925人だ。内訳は、本来は基準点に届いていなかったにもかかわらず点数を加算されて合格となった者が5,129人。逆に、もともと合格していたのに理由不明の点数改変が行われていた者が790人いた。

ニラット氏は「合格者リストを一度白紙に戻し、正しい点数に基づいて順位を付け直す」と説明。近く新たな合格者名簿を公表する方針を示した。

大学のブラックリスト入りも検討

今回の試験で答案の採点業務を受託していたのは、シーナカリンウィロート大学。当局は同大学を政府調達のブラックリストに登録できるかどうか、法制局に見解を求めている。

地方行政局は受験者を3つのグループに分けて処理する方針だ。点数操作によって合格した者、点数を改変されたが本来合格していた者、そして影響を受けなかった者——それぞれで扱いを変える。

すでに刑事事件としての捜査も進んでおり、警察は関係者に対する出頭要請を出し、7つの重罪容疑での立件を視野に入れている。捜査当局によれば、官僚と民間業者を合わせて関与者は数百人規模に達する可能性があるという。

「公務員という肩書きが売買された」

この問題は、単なる試験不正にとどまらない広がりを見せている。合格者は地方自治体の職員として採用され、住民サービスや予算執行の現場に配置される。不正合格者がそのまま在職していれば、行政への信頼そのものが揺らぐ。

元裁判官からは「公務員制度の根幹である実力主義(メリットシステム)が売買の対象になった」との厳しい指摘も出ている。

調査結果は8月4日、首相に報告される予定だ。合格を信じて赴任準備を進めていた受験者にとっては、まさに天国から地獄への転落となる。だが、本来受かるはずだった5,000人以上にとっては、ようやく順番が回ってきたことになる。

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