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マラソン大会、タイで大ブーム!人気公園は来年半ばまで予約満杯、10キロ種目が主役に

タイのランニング熱が沸点に達している。タイ字紙プラチャーチャート・トゥラキットによると、タイ国内で開催されるランニング大会は年間3000レースの大台に到達。バンコクの2大聖地であるルンピニー公園とスワン・ロットファイ(鉄道公園)は、大会会場としての予約が来年半ばまで埋まるという異常事態になっている。

人気大会のエントリー争奪戦も熾烈だ。有名レースは受付開始から1時間足らずで定員に達するものが続出。「アメージング・タイランド」を冠した大型大会は6万人規模の参加者を受け入れ、ビーチリゾートのバンセーンで開かれる大会はエントリー数が前年比100%増と倍増した。都市の名所を駆け抜けるシティランも各地で定着し、どのコースも軒並み盛況だという。

種目別で最も勢いがあるのは10キロだ。フルマラソンほどの準備はいらず、5キロでは物足りない。仕事帰りの練習で完走を狙える「ちょうどよさ」が、20〜40代の働く世代に刺さっている。SNSに完走メダルとゼッケンを投稿する文化も定着し、大会側もフォトスポットやデザインメダルで自己表現需要に応える。

この大ブームは、地方経済への波及効果という点で観光業界からも熱視線を浴びる。地方都市の大会には数千から数万人のランナーが家族連れで訪れ、宿泊、飲食、移動で確実に金を落とす。閑散期の集客装置として、ランニング大会はもはや地方観光の生命線になりつつある。タイ在住の日本人ランナーにとっても、週末ごとにどこかで大会が開かれている今のタイは天国のような環境だ。エントリーサイトは英語対応の大会も多く、旅行を兼ねた「ランケーション」も楽しめる。

ただ、過熱の裏で大会の質のばらつきも指摘され始めた。運営ノウハウの乏しい新規大会では、給水不足や計測トラブル、返金騒動も起きている。3000大会時代の次の課題は量から質への転換だ。ブームを一過性の花火で終わらせず、文化として根付かせられるか。タイのランニングシーンは今、その分水嶺を走っている。

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