タイ観光スポーツ省は11月2日、2026年1月1日から10月31日までの外国人入国者数が2546万4306人に達したと発表した。前年同期比では4.59%の減少となったが、観光収入は累計1兆2410億6700万バーツ(約5兆8330億円)に達しており、1人当たりの消費額は底堅さを保っている。発表はスラサック・パンチャルンワラークン観光スポーツ相が行った。

国籍別の内訳、中国が首位を維持
年初来の累計で国籍別に見ると、1位は中国で424万4376人、2位はマレーシアで322万6484人、3位はインドで192万4417人、4位はロシアで141万4341人、5位は韓国で93万2066人となっている。上位5カ国のうち、中国は前年に比べて減少が続いているとされる一方、ロシアは前年同期比で大きく伸びており、長距離市場からの需要が目立つ。なお、発表資料では日本単独の入国者数・順位は示されていない。
直近1週間の動向、長距離市場が5週連続で増加
直近の週(10月25日〜31日)の入国者数は53万8661人で、前週比3万6696人(7.31%)増加し、1日平均は7万6952人だった。近距離市場は31万1508人(前週比3.14%増)、長距離市場は22万7153人(前週比13.60%増)となり、長距離市場は5週連続の増加を記録している。国別では、ロシアが前年同期比27.19%増、米国が5.42%増と伸びが目立つ一方、インドはヒンドゥー教の祭礼(マハー・ナヴァミ、ナヴラートリー)の終了に伴い前週比14.98%減となった。フランスは国内の抗議活動の影響で18.68%減少し、週間順位を11位から16位に下げている。
週間上位国の顔ぶれ
直近週の上位5カ国は、マレーシア(6万1842人、前年同期比1.41%減)、中国(5万1479人、同4.0%増)、ロシア(4万4499人、同27.19%増)、インド(4万884人、前週比14.98%減)、米国(2万1261人、同5.42%増)の順となっている。
今後の見通し
観光スポーツ省は、冬季休暇(ウインターホリデー)入りに伴い長距離市場からの需要がさらに増えると見込んでいる。一方で、欧州での抗議活動の影響や、一部路線(特にロシア発)の減便が懸念材料として挙げられている。タイを訪れる日本人にとっては、年末にかけて主要観光地やホテルの混雑が強まる可能性があり、早めの計画が勧められる。
出典:タイ観光スポーツ省発表(2026年11月2日)