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ノンタブリ・パークレットで2年半路上生活のノルウェー人男性、ゴミをあさり食べ物を探す姿が話題に

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タイ中部ノンタブリ県パークレット郡の船着き場周辺で、ゴミをあさって食べ物を探す1人の外国人男性の姿がSNSで話題になっている。地元情報サイト「カーオサーン・コンパークレット」が「浮浪者の外国人が川岸で寝ています。近くの職員さん、川に落ちないか心配なので声をかけてあげてください」と投稿したことがきっかけで、8月7日までに拡散し、「パークレットは住みやすい街」という同地区のスローガンとの落差に疑問の声が上がっていた。

正体はノルウェー国籍の44歳男性、パスポート盗難で立ち往生

取材班が現地に入り、パークレット船着き場からダムの縁を伝って捜索したところ、ワット・クラーンクレット寺院近くでこの男性を発見した。名前はオッド・スティアン・ヘッセベルグ(Odd Stian Hesseberg)さん、44歳。ノルウェー国籍で、タイ滞在歴は2年6カ月に及ぶという。黒い半袖シャツに破れたジーンズ、サンダル履きという身なりで、髭は伸び放題、路上でゴミをあさって食べ物を探していた。

本人によると、もともとはナコンサワン県に住む女性の友人を訪ねてタイに来たが連絡が取れなくなり、各地を転々とした末にノンタブリにたどり着いた。その後、パスポートなど書類の入ったバッグを何者かに盗まれ、帰国の手段を失ったまま2年以上、寺院の軒先で寝泊まりする生活を続けているという。「故郷ノルウェーに帰りたいが、誰に連絡すればいいのか分からない」と訴えている。

寺の住職がタクシー代を負担も、再び路上生活に

ワット・クラーンクレットの職員、ナルテープ・モンコンラムルアイさん(45)によると、この男性が寺の周辺に住み着くようになって約1年になるという。3カ月ほど前には、寺の住職が心配してタクシー代を負担し、ノルウェー大使館まで送り届けたこともあった。しかしなぜか男性は再び寺の東屋に戻ってきてしまい、元の路上生活に逆戻りしてしまったという。

現在は破れた服のまま、村人から金をもらってはアルコール度数40度の焼酎を買い、毎日飲んでいる状態だという。時には寺の行事に紛れ込み、主催者に「帰国するのに2000バーツ必要」と訴えるが、渡されるのは100~200バーツ程度で、それも酒代に消えてしまう。タイ語は話せないが、簡単な会話は通じるようだという。ナルテープさんは「彼女に振られたとか、タイ人女性に裏切られたとか聞いたことがあるが、本人と意思疎通ができないので詳しい事情は分からない」と話す。

取材班はノンタブリ県入国管理局に対し、男性の入国記録の確認と、ノルウェー大使館と連携した帰国支援を進めるよう申し入れた。ビザは既に期限切れとなっており、不法滞在の状態にあるという。故郷から遠く離れたタイの片隅で、行き場を失ったまま日々を過ごす一人の外国人の姿は、タイ社会の外国人支援の課題を静かに映し出している。

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