歩道橋から突然飛び降りた男が、走行中のピックアップトラックの屋根に直撃した。運転手はハンドルを握ったまま、何が起きたか理解できなかった。
現場はノンタブリー県ムアン郡バンケン地区、ンガムウォンワン通りの交差点にかかる歩道橋。9月5日午前9時30分ごろの出来事だ。
飛び降りたのは、マハーサーラカーム県出身のナッタワット氏(30)。男性で、当時歩道橋の上に一人でいたとされる。平日午前の通勤時間帯で、通りは車が行き交っていた。
銅色のいすゞピックアップに落下
直下を走っていたのは、銅色のいすゞピックアップトラックだった。ナッタワット氏はその屋根に落下し、そのまま路上に転がり落ちた。
衝撃で頭部を骨折し、全身に擦過傷を負った。駆けつけた救助隊員によって、プラナンクラオ病院へ緊急搬送された。目撃者からは「屋根がへこむほどの音がした」といった趣旨の証言があった。
幸い命に別条はなかったが、一歩間違えば大惨事だったことは想像に難くない。通行人の多い時間帯だっただけに、被害が広がらなかったのは幸運だった。トラックの運転手にもけがはなかったとされる。運転手自身も突然の落下物に、しばらく声が出なかったという。
「追いかけられていた」 Facebook確認を要請
意識を取り戻したナッタワット氏は、警察の聴取に対し「誰かに危害を加えようと追いかけられていた」と主張した。その上で、警察に自身のFacebookを確認するよう要請したという。
だが現場付近に、本人を追跡していた第三者の姿を確認した証言はない。警察関係者からは「まずは本人の説明を裏付ける材料があるか調べる」といった趣旨のコメントがあった。Facebookの記録を精査する方針という。
現場に居合わせた通行人からは「橋の上に人が立っているのは見たが、まさか飛び降りるとは思わなかった」といった趣旨の話もあったという。突然の出来事に、周囲は騒然となった。
SNS上では「本当に追われていたのか気になる」「歩道橋から車道に飛び降りるのは危険すぎる」「トラックの運転手が無事で何より」といった趣旨の書き込みが並んだ。中には本人の精神状態を気遣う声もあったという。
追っ手の正体は今のところ本人の主張のみ。事実なら恐怖の逃走劇、そうでなければ命がけの誤解だ。