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タイ南部で56歳給食職員が射殺、妻の不倫相手「別れたら殺す」の予告通り

玄関先に座っていた56歳の男性の頭部を、1発の銃弾が撃ち抜いた。妻の元交際相手が放った弾丸だった。

タイ南部パンガー県タクアトゥン郡タオユー地区のバンラム村第2集落で8月27日午後11時ごろ、学校の給食職員として働く56歳男性が自宅の玄関付近で銃撃され、その場で死亡した。犯行に及んだとみられるのは、被害者の妻と不倫関係にあったキッティ容疑者、38歳の男。近隣住民によると、キッティ容疑者は拳銃を手に住宅へ押し入り、制止しようとした妻の声も聞かず、被害者の頭部に照準を合わせて引き金を引いたという。

「別れたら夫を殺す」という予告

事件の背景には、8月24日に被害者の妻がキッティ容疑者に別れを告げたことがあった。関係者によれば、キッティ容疑者はそのとき「別れたら夫を殺す」と口にしていたという。3日後、その言葉どおりに凶行が実行された形だ。妻は不倫関係を清算し、家庭に戻ろうとした矢先だったとみられる。現場に居合わせた妻は、夫が撃たれる瞬間を止めることができなかった。

赤いバイクで山中へ逃走

キッティ容疑者は犯行後、赤色のホンダ製バイクにまたがりその場を離れ、現場近くの山麓地域に潜伏しているとみられる。地元警察は現場検証を進めるとともに、キッティ容疑者の親族や地区のリーダーを通じて投降を呼びかける方針を取っている。深夜の集落は騒然となり、住民の間では「まさかこんな形で本当にやるとは」といった趣旨の驚きの声が広がっているという。

地元では、痴情のもつれによる発砲事件が後を絶たない現状に不安の声も上がる。警察は逃走用のバイクの目撃情報の収集を進めており、山中に張られた検問と合わせて包囲網を狭めている段階だ。予告通りに実行された今回の凶行は、周辺住民に「口先だけの脅しではなかった」という重い教訓を残した。

SNSでも広がる困惑の声

事件の一報は近隣の交流サイトを通じて瞬く間に広まり、地元住民のグループでは「あんなに真面目な人がなぜ」「妻を巻き込んだ痴情のもつれが最悪の形になった」「学校でも慕われていた給食のおじさんだったのに」といった趣旨の書き込みが相次いだ。被害者は勤務先の学校で子どもたちの食事を支える存在として親しまれており、突然の死を悼む声が地域全体に広がっている。

タイ南部では、こうした三角関係のもつれから銃器を使った事件に発展するケースが後を絶たない。今回の事件でも、口先の脅しを本気にしなかった周囲の油断が、悲劇を防げなかった一因になったとの指摘もある。警察はキッティ容疑者の身柄確保を急ぐとともに、周辺住民の安全確保にも当たっている。

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