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バンコクの金店、探偵雇い20店超を転々とした窃盗の女逮捕、被害550万バーツ

バンコク都内の金装飾品店が、客を装って金製品を盗み出した女を自力で突き止めるため私立探偵を雇い、20店以上を転々として質入れを繰り返していた窃盗犯の身柄確保につながった。被害総額は約550万バーツ(約2596万円)に上るとみられる。

捜査関係者によると、女は金の購入や試着を装って店員の目を欺き、金のネックレスや指輪などを盗み出す手口を繰り返していたという。盗んだ金製品はそのまま売却せず、バンコク都内やその周辺の質店20店以上に次々と持ち込み、現金化していたとみられる。

被害店舗が独自に調査、探偵が足取りを追う

被害に気づいた金店側は、警察への通報と並行して私立探偵に調査を依頼。防犯カメラの映像や質店への持ち込み記録を手がかりに、女の立ち回り先を一軒ずつ洗い出していったという。複数の店舗で同一人物とみられる女の映像が確認され、行動パターンが浮かび上がったことで、身柄の特定に至った。

同種の手口への警戒を呼びかけ

タイでは観光客や地元客でにぎわう金店を狙った窃盗事件が後を絶たず、業界団体は店員への接客研修や防犯カメラの増設など対策の強化を進めている。質店側にも、持ち込まれた金製品の出どころを確認する義務の厳格な運用が求められており、今回の事件を受けて同様の照会体制の見直しが進む可能性がある。

警察は女の余罪についても確認を進めており、余罪が確認されればさらに被害額が膨らむ可能性もあるとみている。

「普通の客」を演じた手口

関係者によると、女は毎回違う服装や装飾品で来店し、店員に警戒されないよう身なりを変えていたとみられる。複数の店舗の防犯カメラ映像を照合した結果、同じ歩き方やしぐさの特徴から同一人物と断定されたという。被害に遭った店舗の経営者は、金はすべて本物で損失が直撃したとして、捜査関係者に強い処罰を求める趣旨の訴えを寄せていた。

SNSでも話題に

事件が報じられると、タイのSNS上では「探偵を雇うほど切実だったのだろう」「20店舗も回られて気づかれなかったのが怖い」といった趣旨の書き込みが相次いだ。質店の防犯体制の甘さを指摘する声や、被害店舗の対応を評価する声が交錯し、金・質店業界全体での情報共有の必要性を訴える投稿も目立った。

業界団体が再発防止を協議

タイの金商組合は、こうした手口の再発を防ぐため、加盟店間で不審な取引の情報を共有する仕組みの強化を検討しているという。550万バーツ(約2596万円)という被害額は、個人の窃盗事件としては大規模で、業界関係者の間では金という現物資産ならではの悪用リスクが改めて浮き彫りになったと受け止められている。女の身柄は現在、詳しい余罪の有無を含めて取り調べが続いている。

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