タイ証券取引所(SET)で9月25日、指数は前日比0.32%高の1607ポイント台で取引を終えた。海外投資家の売り越しが続く中でも、内需関連銘柄を中心に底堅い買いが入り、じりじりと上値を試す展開となった。
この日は朝方から方向感を欠く展開が続いたが、後場にかけて公益・エネルギー関連や消費関連の一角に買いが集まり、指数はプラス圏を維持したまま取引を終えた。市場関係者の間では、目先の材料難から積極的な売買を手控える投資家が多かったとの見方が出ている。
海外勢は売り越し継続
需給面では海外投資家による売り越しが目立った。国内機関投資家や個人投資家が買いを入れる展開となり、指数全体を下支えした形だ。同時期に発表された企業関連のニュースでは、複合企業AWCによる資産売却や、独系半導体大手インフィニオンのタイ新工場稼働計画など、個別材料が相次いで市場の話題となった。
不動産セクターでは社債権者集会が延期に
個別銘柄では、不動産開発大手グランド・アセット・ホテルズ・アンド・プロパティー(GRAND)が実施を予定していた社債権者集会が、定足数に届かなかったことを理由に10月7日へ延期されたことも明らかになった。同社の資金調達を巡る動向は、今後の不動産セクター全体の資金繰り環境を占ううえでも注目されている。
個人投資家のSNSグループでは「1600ポイント台をキープできているのは悪くない」「海外勢の売りが続いているのが気がかり」「不動産セクターの資金調達環境には引き続き注意が必要」といった趣旨の投稿が交わされた。
先行き、材料待ちの展開か
市場関係者は当面、米金利動向や原油価格、国内の石油基金を巡る政策対応など、内外の材料をにらみながらの展開が続くとみている。方向感を欠く相場の中、次の材料が出るまでは1600ポイント台での一進一退が続く可能性がある。