タイ石油基金委員会は10月8日の会議で、国内のガソリン・ディーゼル系燃料の小売価格を、10月9日から1リットルあたり0.75バーツ(約3.5円)引き上げることを決定した。対象は、E20・E85・ディーゼルB20を除くほぼすべての油種で、国際原油価格の動向を踏まえた調整とされている。タイで車やバイクを運転する日本人在住者、またレンタカーやバイクタクシーを利用する旅行者にとっても、わずかながら移動コストが上がることになる。
値上げ後の主な小売価格(バンコク、地方税を除く)は、ベンジン(無鉛プレミアム)が1リットル45.83バーツ(約215円)、ガソホール95が36.84バーツ(約173円)、ガソホール91が36.47バーツ(約171円)、E20が31.84バーツ(約150円)、E85が27.78バーツ(約131円)、ディーゼルB7が37.54バーツ(約176円)、ディーゼルB20が32.54バーツ(約153円)となる。据え置きとなったE20・E85・B20は、エタノールや再生可能ディーゼルの混合比率が高い油種で、政府が普及を促すため価格を抑えている。
バーツ円相場は1バーツ=約4.7円で推移
現在の為替相場は1タイバーツ=約4.7円で推移しており、日本円1万円はおよそ2130バーツに両替できる計算だ(手数料等は別途かかる)。ガソリン価格の上昇幅自体は小さいものの、タイ国内では公共料金や食品価格など日常的な物価にも影響が及びやすく、円安・バーツ高の局面では日本人にとって生活コストの上昇をより強く感じやすい点に注意したい。
燃料価格は国際原油市場の値動きに連動して月に数回見直されることが多く、今後も上下に変動する可能性がある。タイで車を所有している、あるいは長期滞在を予定している場合は、PTTやBangchakなど石油会社の公式サイトやアプリで最新価格を随時確認しておくと、家計管理の参考になる。
日常生活への影響
燃料費の上昇は、タクシーやバイクタクシー(ウィン)の運賃、宅配サービスの配送料などにも間接的に影響することがある。短期旅行者であれば負担は限定的だが、タイで生活する日本人にとっては、ガソリン代だけでなく食料品や外食費など幅広い支出に波及する可能性がある点を踏まえておきたい。