愛知・名古屋で開催中の第20回アジア競技大会で24日、陸上男子100メートル予選が行われ、タイのプリポン・ブーンソン(20)が9秒95(向かい風0.2メートル)で1組1着となり、準決勝に進んだ。今季自己最高を0秒04更新し、2025年に自らが樹立したタイ記録(9秒94)に0秒01差まで迫った。
会場のパロマ瑞穂スタジアムで、ブーンソンは序盤から先行し、そのまま後続を突き放した。同組2着の中国選手は10秒22で、0秒27の大差がついた。向かい風の条件下で、予選から9秒台をマークしたことに場内はどよめいた。
9秒95は、山県亮太が保持する日本記録と同タイムにあたる。日本勢は日本選手権覇者の多田修平(住友電工)が予選を3着で通過した。小池祐貴(住友電工)も出場しており、日本選手からは驚きの声が上がった。
東南アジア初の「9秒台」
ブーンソンは2025年12月にバンコクで開かれた東南アジア競技大会(SEA Games)で9秒94をマークし、東南アジア出身の男子選手として初めて10秒の壁を破った。23年の杭州アジア大会では10秒02で銀メダルを獲得した。24年のパリ五輪では準決勝に進出した。今季は8月1日にチェコで9秒99を記録していた。
男子100メートルの準決勝と決勝は25日に行われる。前回大会の銀メダルを上回る金メダルを獲得できるかが焦点となる。タイからはチュティタット・プルックソーラナンも同種目に出場した。