
タイの商用電気自動車(EV)市場で、充電インフラの整備が新たな段階に入った。CP Fotonとスパーク・EVの両社は9月10日、商用EV向けの急速充電ステーションをタイ国内の主要輸送ルート上に50カ所以上展開する計画を発表した。
主要輸送ルート沿いにDC急速充電を展開
両社の計画では、商用車向けの高速充電ステーション(DC Fast Charging)をタイ全国の主要な物流・輸送ルート沿いに整備するという。商用EVは長距離・長時間の稼働が前提となるため、充電待ち時間を最小化できる急速充電網の有無が、事業者の導入判断を左右する重要な要素になっている。両社は「輸送事業者が安心して商用EVを導入できる環境を整えたい」との方針を示している。
eView Connect購入者に1万バーツ相当の特典
今回の提携にあわせ、CP Fotonの電気バン「eView Connect」を購入した顧客には、スパークEVの充電カード「EVカード」で1万バーツ相当のチャージ特典が提供される。適用期間は2026年12月31日までの期間限定となっている。商用車の導入コストには本体価格に加えて充電インフラの利用コストも重くのしかかるため、こうした特典は導入初期の事業者にとって実質的な負担軽減につながる。
タイのEV充電網、拡大が続く
タイ国内の電気自動車用充電ステーションは近年急速に増加しており、乗用車向けを含めた充電ポイントは既に数千カ所規模に達しているとされる。商用車向けの急速充電網はまだ発展途上にあり、物流業界の脱炭素化を進める上で今後の整備状況が注目されている。
タイ政府はEVシフトを後押しする税制優遇策を進めており、商用車分野でもこうした充電インフラの拡充が普及の追い風になるとみられる。