発端は、タイのセパタクロー代表チームが競技会場周辺の食事について、量が少なく満腹にならないことや、野菜料理か肉料理のどちらか一方しか選べなかったことをSNSで発信したこと。これに対し大村知事は10月7日の記者会見で「彼らがここに何のために来たのか、正直疑問に思う」「『これだけなのか』と言うのは、ちょっとやり過ぎだと思う」「注目を集めるための投稿ではないかと思う」と述べ、「そういうことをする人には、本当に来てほしくない」とも語ったとされる。
愛知・名古屋で開催されたアジア競技大会2026の組織委員会会長を務める大村秀章・愛知県知事の発言をめぐり、タイのSNS上で批判が広がっている。タイのセパタクロー代表チームが会場近くの食事量について不満を投稿したことに対し、知事が「このような人には来てほしくない」といった趣旨の発言をしたと報じられたことがきっかけだ。
「食事が少ない」投稿に知事が反応
知事は「誤解」と説明、タイ代表全体を指したわけではないと釈明
発言が報じられると、タイのSNS上では知事への批判が急速に広がった。「アジア大会史上初めてメダルを獲った選手団に対して、運営責任者がこんな言い方をするのか」といった趣旨の投稿も見られたという。これを受けて知事は同日中にX(旧ツイッター)で、報道が誤解を招いたと説明し、タイ代表チーム全体を「来てほしくない」と言ったわけではないと釈明した。食事の手配は大会組織委員会の責任範囲外だったとも説明し、報道内容が事実と異なるとして訂正を求めたという。
タイのネットユーザーの反応は割れる
タイ国内では、スポーツ交流を通じた日本への親近感が総じて強いこともあり、今回の騒動が両国間のスポーツ交流全体への印象に影響しないか、今後の展開が注目されている。知事の釈明を受けて騒動が収束に向かうかどうかは、今後のタイ側の反応次第となりそうだ。
タイのネット上では「選手たちは正直な感想を言っただけなのに、なぜそこまで強い言葉で返されるのか」「大会を運営する立場の人の発言としては配慮が足りない」といった趣旨の投稿が相次いだ一方、「どちらの言い分にも一理ある」「食事への不満の言い方にも問題があったかもしれない」と冷静な見方を示す声もあったとされる。ある投稿者は知事の記者会見の様子を撮影した動画をX上で共有し、多くの反応を集めたという。