
タイのビール大手チャン(Chang)が、コールドブリュー製法を採用した新商品「チャン・コールドブリュー・ミニ缶」を発売した。モルト100%を使用し、氷点下でろ過することでまろやかな味わいを実現したという触れ込みで、2026年9月上旬から市場投入が始まっている。
容量は250ミリリットルのミニ缶で、価格は1缶33バーツ。15缶パックや24缶パックといったまとめ買い用の商品展開も用意されている。9月下旬にかけて、全国のコンビニエンスストアやスーパーマーケット、量販店で順次取り扱いが拡大される予定だ。
360度全開の「新しい飲み方」を提案
この商品最大の特徴は、缶のフタが360度全開できる独自構造にある点だ。メーカーは「タイのビール市場で初めて」の仕様だとアピールしており、缶を軽く振ってからフタを全開にして飲むという、従来の缶ビールにはない3ステップの新しい飲用体験を打ち出している。
ターゲット層として想定されているのは20〜35歳の若年層。SNS映えする開け方や、コンビニで気軽に手に取れる価格帯を武器に、若い世代のビール離れが指摘される中での新規顧客の獲得を狙う戦略とみられる。
競争が激化するタイのビール市場
タイのビール市場では大手数社による競争が続いており、各社ともにクラフトビール風の味わいや新しいパッケージ形状での差別化を模索してきた。チャンの今回の新商品も、伝統的な大手ブランドが若年層向けに打ち出した挑戦的な一手といえ、今後の販売動向とライバル各社の反応が注目される。
コンビニ業界の関係者によると、目新しいパッケージ構造を持つ飲料はSNSでの話題性が購買行動に直結しやすく、今回のミニ缶も発売直後からコンビニの陳列棚で存在感を放っているという。今後、季節限定フレーバーの追加や、缶のデザインバリエーション展開などが検討される可能性もあり、タイの飲料市場における「開け方」を切り口にした商品競争が一段と活発化しそうだ。
