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バンコク都心からトゥクトゥクが消える日!陸運局が内燃機関の三輪タクシー乗り入れ禁止案

バンコク旧市街の寺院周辺で待機するトゥクトゥク(イメージ)

あのけたたましいエンジン音が、王宮周辺から消えるかもしれない。タイ陸運局(DLT)が7月30日、ガソリンエンジンの三輪タクシー「トゥクトゥク」がバンコク都心部へ乗り入れることを禁じる省令案を公表し、パブリックコメントの受付を開始した。ただし電気自動車(EV)仕様のトゥクトゥクは対象外とする。

対象は「バンコク都心」ゾーン

規制の対象区域は、ワット・プラケオ(エメラルド寺院)をはじめとする王室関連寺院や国の重要な史跡が集中するバンコク内側エリアだ。タイ人・外国人を問わず観光客が最も多く訪れる一帯である。

陸運局が理由に挙げるのは、騒音と大気汚染の管理だ。歴史的建造物が並ぶ区域を「規制ゾーン」に指定し、内燃機関の三輪タクシーを締め出すことで、環境負荷を抑える狙いがある。省令案では、交通担当官が別途定める時間帯については例外を認める余地も残している。

意見募集は8月27日まで

陸運局は7月28日から8月27日までの1カ月間、この省令案について広く意見を集める。集まった声を踏まえて内容を詰め、正式な制定に進む段取りだ。

タイではすでにEV普及策が矢継ぎ早に打たれている。6月のEV販売は2万2275台で前年同月比140%増、全国の登録車両4500万台のうちEVは120万台に達した。EV専用のナンバープレート(青地の反射板)を導入する新規則も告示済みで、今回の案はその延長線上にある。

ドライバーの負担という現実

問題は、既存のトゥクトゥク運転手がEV車両に乗り換えられるかどうかだ。トゥクトゥクの多くは個人所有か小規模事業者による運営で、車両の買い替えは重い負担になる。充電インフラの整備も課題として残る。

支援策なしに規制だけが先行すれば、生活の糧を失う運転手が出る。パブリックコメントで最も声が集まるのは、おそらくこの部分になるだろう。

観光への影響

日本人を含む外国人観光客にとって、トゥクトゥクは「タイらしさ」の象徴だ。王宮エリアで乗れなくなるとすれば、旅行体験の一部が変わることになる。もっとも、EVトゥクトゥクに置き換わるだけなら見た目は大きく変わらない。静かになった分、寺院の鐘の音がよく聞こえるようになるかもしれない。

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