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スワンナプーム空港、オートゲート対象を31カ国追加へ 8月末までに実施見込み

スワンナプーム空港の自動化ゲート(オートゲート)を通過する旅行者たち
画像:イメージ

タイ政府は8月17日、バンコク・スワンナプーム国際空港の入国審査で使用する自動化ゲート「オートゲート」について、対象国籍を新たに31カ国追加する方針を明らかにした。タイ入国管理局はすでに原則承認しており、現在は署名手続きが進められている段階で、政府は8月末までの実施を見込んでいる。

背景にあるのは深刻な混雑だ。同空港の利用者は観光シーズンに1日最大約19万人、閑散期でも1日14万~15万人に上る。このうち国際線到着客は1日平均約7万人で、特に午後1時から5時ごろのピーク時間帯には、1時間あたり約5000~6000人が入国審査エリアに集中する。スパチー副首相兼商務相をはじめ観光・スポーツ省、運輸省の関係者が8月17日に同空港を視察し、混雑緩和策について協議した。政府は、空の玄関口での入国体験が宿泊や飲食、小売、交通など観光関連産業全体に影響する「最初の接点」であるとの認識を示している。

対象国籍の選定にあたっては、入国拒否率の統計やヘンリー・パスポート・インデックス(パスポートの自由度を示す指数)の順位、法律・安全保障上の要素などが考慮されているという。今回の拡大が実現すれば、新たに年間約650万人の旅行者と、長期ビザを保有する外国人約90万人がオートゲートを利用できるようになる見込みだ。制度が完全に機能した場合、国際線到着客のおよそ53%が自動化ゲートで審査を通過できるようになるとされ、残る約47%は引き続き入国審査官による対面審査を受けることになる。

なお、政府発表では今回追加される31カ国の具体的な国名は明らかにされていない。対象拡大は設備やセキュリティーシステム、生体情報の登録状況などに応じて段階的に進められる予定で、過去にタイへ入国し生体情報がすでに登録されている旅行者は、比較的早い段階でオートゲートを利用できる可能性がある。一方、タイへの初回入国者は、引き続き生体情報の登録手続きが必要になるという。

このほか空港と入国管理局は、3つある入国審査エリアの効率的な振り分けや、混雑の少ないエリアへの旅客誘導、ピーク時間帯における中央ホールの開放、審査官の増員といった対策も並行して進める方針。制度面の改正や大規模投資が必要な項目については、今後政府レベルで検討する考えも示された。

今回の協議では、タイ入国時に必要な電子渡航カード「TDAC(Thailand Digital Arrival Card)」を装った非公式サイトについても注意が呼びかけられた。旅行者が検索エンジンからTDACの申請ページを探した際、公式ではないサイトにアクセスし、手数料を請求されるケースが確認されているという。公式のTDAC申請は無料であり、政府は個人情報の入力や支払いを行う前に、申請先が公式サイトであることを必ず確認するよう呼びかけている。

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