タイの首都バンコクを襲った記録的な洪水の影響で、タイ国際航空が9月29~30日にかけて7路線13便を欠航させることが明らかになった。スワンナプーム国際空港の運用にも一部混乱が生じており、日本からタイへの渡航者にも影響が及ぶ可能性がある。
タイ国際航空の前総裁はオンラインメディアを通じて、「タイ国際航空とスワンナプーム空港のシステムに支障が出ている」と批判。29日には7便の遅延が報告されるなど、通常運航への影響が広がっているとした。バンコク都内の広範囲で道路が冠水し、空港への交通アクセスに支障が出ていることも、運航スケジュールの乱れに拍車をかけているとみられる。
スワンナプーム空港自体は運航を継続しているものの、空港までの道路事情の悪化や、預け荷物の受け取りをめぐる混乱も報告されている。日本人を含む外国人旅行者にとっては、空港へ向かう交通手段の確保や、フライトの発着状況をこまめに確認することが重要になりそうだ。
一方、競合するバンコクエアウェイズは、洪水の影響を受けた乗客に対し、振替便への無料変更と、1年間有効な旅行バウチャーを提供する対応を発表している。航空各社が被災した旅行者への対応を競う形となっており、今後さらに拡大する可能性もある。
バンコクでは洪水被害が長期化する様相を見せており、空の便への影響も当面続く見通しだ。これからタイへの渡航を予定している日本人旅行者は、出発前に各航空会社の公式サイトで最新の運航情報を確認するとともに、空港までの移動時間に余裕を持たせることが望ましい。
スワンナプーム空港はタイの玄関口として年間数千万人規模の旅客が利用する一大拠点であり、その機能に支障が出ることは観光立国タイにとって大きな打撃となりかねない。政府は排水ポンプの増設や道路の緊急補修など、空港周辺のインフラ対策を急ぐ方針を示しているが、記録的な豪雨が続く中、抜本的な改善には時間がかかるとみられる。
すでに現地では、空港までのタクシーやリムジンバスの遅延が常態化しているとの報告もあり、余裕を持ったスケジュール管理が旅行者にとって欠かせない状況だ。日本の旅行会社各社も、現地ツアーの日程調整や代替交通手段の案内を強化する動きを見せている。