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バンコク・スワンナプーム空港、滑走路の地盤軟弱化で夜間規制へ、台湾機の脱輪事故で判明した改修計画

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タイの航空当局が、バンコクの玄関口であるスワンナプーム空港の滑走路・誘導路について、夜間の区域閉鎖を伴う大規模な補修を検討していることが分かった。タイ民間航空局(CAAT)は10月30日、空港を運営するタイ国際空港公社(AOT)に対し、滑走路の構造強度を再調査し、再発防止策を報告するよう文書で指示した。背景にあるのは、10月28日にスワンナプーム空港発・台湾高雄行きのチャイナエアラインCI840便が、滑走路の路面に主脚を取られて動けなくなったトラブルだ。

バンコク・スワンナプーム空港、滑走路の地盤軟弱化で夜間規制へ、台湾機の脱輪事故で判明した改修計画
※画像はイメージです(AI生成)

CAATのマナット局長によると、原因は現時点では建設資材の劣化の可能性があるとされ、詳しい調査が続いている。AOTの説明では、スワンナプーム空港は開港から約20年が経過し、年間およそ70万便が発着する過密状態にある。技術調査の結果、空港の地盤はもともと水分を多く含む軟弱な土質であることに加え、洪水や大雨によって水分が路面の構造層に近づいていたことが、劣化の一因とみられている。

どこが点検されるのか

記事では具体的な滑走路番号は示されていないが、点検の重点となるのは機体が旋回するタクシーウェイの出口付近や滑走路の端部(ヘッド部分)だという。直進時より大きな荷重とねじれを受ける区間であるため、優先的にレーダーなどの技術でスキャンし、危険箇所を特定して補修する方針だ。滑走路全体を一度に閉鎖することはできないため、区域と時間帯を分けて段階的に作業を進める案が示されている。一例として、深夜0時台から翌朝6時までの間、特定区域を10日間閉鎖し、その後別の区域に移るという進め方が検討されている。

CAATのマナット局長は、空港の安全基準は観光シーズンかどうかにかかわらず年間を通じて一定に保つべきものだと強調した。一方、AOTの最高経営責任者は事故を受けて業務の見直しが必要だと認め、点検とリスク評価を強化し、長期的な再発防止策に取り組む方針を示した。

旅行者への実用情報

現時点で、今回の点検計画によって日本発着便を含む定期便のスケジュールが大きく乱れるという発表はない。ただし深夜から早朝にかけて区域ごとの運用変更が想定されており、今後数週間から数カ月、深夜便や早朝便を利用する場合は出発前に運航状況を確認しておくと安心だ。なお、タイの2026年第4四半期は年末年始の旅行需要期にあたり、スワンナプーム空港の旅客数は今年前半より回復傾向にあるとされる。混雑と点検作業が重なる可能性もあるため、余裕を持った空港到着を心がけたい。

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