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サムイ島の脱走犯、手錠を破壊し6日間山中に潜伏したものの空腹に耐えられず御用

タイ南部スラータニー県サムイ島で今月16日に裁判所への移送中に手錠を破壊して逃走した容疑者が22日、6日間にわたる山中での逃走生活の末、警察に再逮捕された。空腹に耐えかねて山を下りたところを確保されたという。

逃走したのは通称「タオ」と呼ばれるナリンタ容疑者(姓は非公開)。サムイ島の裁判所で身柄を拘束されていたが、手錠を無理やり破壊して隙を突いて逃走し、そのまま島内の山中に姿を消した。

5日間山頂に隠れるも、空腹に耐えられず下山

ボプット署の捜査員らは通報を受けて山中の捜索を続けていたが、タオ容疑者は5日間にわたって山頂付近に身を潜めていたとみられる。しかし食料が尽き、空腹に耐えられなくなったことから、自ら食料を求めて山から下りてきたところを、情報提供者からの通報を受けた警察に発見された。

逮捕の瞬間、容疑者との距離はわずか5分ほどの時間差だったとされ、警察が包囲網を狭めながら継続的に追跡圧力をかけ続けたことが功を奏した形だ。身柄はボプット署に移送され、取り調べが行われている。

観光地サムイ島を揺るがした6日間

サムイ島は国内外から多くの観光客が訪れるリゾート地であり、脱走犯が島内の山中に潜伏しているとの情報は住民や観光関係者の間に不安を広げた。警察は逃走中、島内各所に検問を設置し、警戒を強化していた。

警察当局は、今回の再逮捕について「捜査員による継続的な追跡圧力が最終的な身柄確保につながった」とコメントしており、今後は拘置施設の警備体制の見直しも検討する方針とみられる。

山中生活6日間、食料調達がアダに

捜索にあたった警察関係者によると、タオ容疑者は島の山岳地帯の地形に詳しく、当初は捜索の手を巧みに逃れていたとみられる。しかし食料や水の確保が難しい環境での長期潜伏は想定以上に体力を消耗させたとみられ、最終的には空腹という最も基本的な欲求に負ける形での投降となった。

今回のように、移送中の容疑者が手錠を破壊して逃走する事案は過去にもたびたび発生しており、護送時の警備体制の甘さを指摘する声が上がっている。警察内部でも、手錠の強度や護送車両への乗車方法など、運用面の見直しを求める意見が出ているという。

タオ容疑者は今後、逃走に関する罪状が追加される見通しで、もともとの容疑にあわせて裁判で審理されることになる。

サムイ島の観光関係者は、今回の逃走劇の間、一部のホテルや民家周辺で警戒を強める動きがあったと明かしている。島内では観光シーズンを控えた時期だっただけに、事件の早期解決に安堵する声が広がった一方、護送体制の甘さについて疑問視する住民の声も根強い。

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