
日本の自動車大手スズキのタイ法人は、小型SUV「FRONX(フロンクス)」の需要が想定を上回ったことを受け、最大11万バーツ(約51万7000円)の値引きキャンペーン「SUZUKI V CARE」を2026年末まで延長すると発表した。
FRONXはスズキがタイ市場向けに投入した小型SUVで、燃費性能とコンパクトなボディサイズを武器に、都市部での使い勝手を重視する層から支持を集めている。キャンペーンの延長により、年末の購入を検討する消費者にとっては価格面での好機が続く形となる。
BセグメントSUVの販売も好調
記事によると、FRONXを含むBセグメント(小型)SUVカテゴリーの販売も好調が続いているという。タイの自動車市場は、EV(電気自動車)シフトが進む一方で、ガソリン車やハイブリッド車の分野でも日系メーカー各社が競争力維持に力を入れている。スズキは値引きキャンペーンに加え、洪水被害に見舞われた地域の顧客向けの支援策も含める方針を示しており、販売促進と地域支援を組み合わせた取り組みとなっている。
タイ初の本格EV「eVITARA」も展示
スズキは2026年のモーターショーで、同社として初の100%電気自動車となる「eVITARA」を展示した。ただし、現時点では本格的な販売計画は示されておらず、タイでの投入時期や価格は未定とされる。タイ政府が輸入EVの物品税率を2027年1月から35%に統一する方針を示したこともあり、輸入EVを投入する各メーカーは、今後の税制動向を見ながら戦略を練る必要がある。
タイの自動車市場は、EVへの移行が加速する一方で、ガソリン車・ハイブリッド車の需要も依然として大きい。スズキのようにキャンペーンで既存モデルの販売を支えつつ、EVラインアップの拡充を進める日系メーカーの動きは、今後も注目されるテーマとなりそうだ。