タイの証券会社各社は、週明け以降のSET指数について短期的なリリーフラリー(戻り相場)から1590ポイント到達の可能性があるとの見方を示している。地元経済紙バンコクビズニュースが16日に伝えた。10月16日の取引ではハイテク株を中心とした朝方の売りからいったん値を崩す場面があったものの、引けにかけて買い戻しが入り高値圏で終える展開となった。タイ株への投資を検討している個人投資家にとって、来週の値動きを読むうえで参考になる見立てだ。
米利下げ観測が追い風
背景にあるのは、米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ観測の高まりだ。半導体関連株をはじめとする世界的なAI(人工知能)関連株の売りが米国市場で続く一方、金利先安観は新興国株への資金流入を促す材料として意識されている。タイ市場でも出遅れていた銘柄への見直し買いが入りやすい地合いが続くとみられる。
個人投資家への留意点
証券会社の見通しはあくまで短期的な値幅予想であり、国際原油価格の上昇や米国のAI関連株の調整が長引けば、見通しが下振れする可能性もある。タイ株に投資する場合は、特定の値幅予想をうのみにせず、複数の証券会社のレポートや為替(バーツ/円)の動きも合わせて確認したい。
データセンター関連株に資金が向かう動き
16日の取引では、インドネシア株がMSCIの新興国指数から除外されるリスクが意識され、その受け皿としてタイを含むASEAN株に資金が向かう可能性も材料視された。また、データセンターや人工知能(AI)インフラ関連とされるタイの電力・不動産銘柄には物色の動きがみられ、石油化学株の下落を一部相殺した。米国市場では週末にかけてダウ平均が175ポイント安、ナスダック総合指数が2%超下落するなど神経質な展開が続いており、来週のタイ株も米国市場の動向次第で振れ幅が大きくなりそうだ。原油価格は同時に3%超上昇しており、エネルギー株の値動きも相場全体の方向性を左右しそうだ。