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タイのKCE株が1日で11%急伸、証券会社が目標株価104バーツに引き上げ

タイ証券取引所(SET)に上場する電子部品大手、KCEエレクトロニクスの株価が2026年9月29日、前日比11.07%高の75.25バーツまで急伸した。証券会社による目標株価の大幅な引き上げが買いを呼び込んだ。

目標株価は104バーツ、強気の見通し

キアットナキン・パトラ証券は同日、KCE株の投資判断を「買い」で維持したうえで、目標株価を104バーツに設定したと発表した。同証券は、2026年12月期の利益が前年比95%増、2027年12月期には110%増になるとの見通しを示し、市場予想を上回る利益成長が見込めると評価した。この強気な見方が投資家の買いを誘い、株価は取引時間中に大きく値を伸ばした。前日終値からの上げ幅は7.55バーツで、出来高も普段より大きく膨らんだという。

自動車回復とAI需要が追い風

KCEの成長を支える要因として、まず自動車産業の需要回復が挙げられる。プリント基板(PCB)業界全体が好況局面に入りつつあることに加え、人工知能(AI)関連分野からの新規需要も、同社の事業拡大を後押ししている。自動車部品向けが主力だった同社は、こうした新市場への展開によって収益基盤を多角化しつつある。

他の半導体・電子部品株にも波及

KCE株の急伸を受け、CGSインターナショナル証券のアナリストは、値上がり後の投資対応として、同じタイの電子部品セクターに属するデルタ・エレクトロニクスやHANAマイクロエレクトロニクスといった銘柄も選択肢として検討するよう投資家に呼びかけている。タイ株式市場全体では洪水関連の報道に振らされる展開が続く中、電子部品セクターの底堅さが際立った一日となった。市場関係者の間では、自動車生産の回復基調が続けば、同業他社の業績にも同様の追い風が波及するとの見方が出ている。

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