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タイ全国で洪水警戒を強化 チャオプラヤー川の放流増、バンコク東部でも警戒

タイで大雨に伴う洪水への警戒が強まっている。タイ気象局は9月25~27日、北部、東北部下部、中部、バンコク首都圏、東部、南部の広い範囲で大雨や非常に激しい雨が降る可能性があるとして注意を呼びかけている。特に低地や河川沿いでは、短時間の浸水や急激な増水への警戒が必要となっている。

チャオプラヤー川流域では、上流からの流入量が増加している。タイ王立灌漑局は26日午前0時から、チャオプラヤーダム(チャイナート県)の下流への放流量を段階的に毎秒1750立方メートルから1850立方メートルへ引き上げる。北部で降った雨が河川を通じて流入していることを受けた措置で、今後も水量の推移を見ながら放流を調整する方針だ。

政府はチャオプラヤー川流域のアユタヤ、アントーン、シンブリー、チャイナートの4県とバンコクに対し、水位上昇への備えを強化するよう指示した。特に堤防外の低地や河川沿いの住宅地では、浸水に備えて警戒を続けるよう呼びかけている。

バンコクでも警戒が強まっている。25日には東部のミンブリー、ラートクラバンなどで大雨となり、運河の水位が高い状態となった。チャチャート都知事は、運河沿いの低地に住む住民に対し、家財を高い場所へ移すなどの浸水対策を取り、27日まで警戒を続けるよう呼びかけた。

バンコクの水情報を管理する国家水情報センターによると、ラートクラバンでは25日までの24時間雨量が111ミリに達し、3日間の累積雨量は189.2ミリとなった。一方、現時点でバンコク都内では洪水による災害地域が設定された区は確認されておらず、降雨と排水状況の監視が続いている。

全国的にも雨量は増えている。国家水情報センターによると、25日には東部サケーオ県で24時間雨量227.9ミリ、チャンタブリー県とトラート県でも196ミリを超える地点が観測された。東部では8県を対象に洪水への警戒が続いている。

タイ政府は、9月27日まで全国70県とバンコクで鉄砲水や河川の急増水などへの警戒を呼びかけている。気象局によると、今回の大雨は東部から東北部下部、中部方面へ移動する低気圧と、タイ上空を通過するモンスーンの影響によるもの。

現時点でバンコクやチャオプラヤー川下流域全体が大規模な洪水に見舞われている状況ではないものの、強い雨が続く期間と上流からの流入増加が重なることから、河川沿いの低地や排水能力の低い地域では局地的な浸水が発生する可能性がある。当局は今後の降雨量と河川水位を監視しながら、放流量などを調整する方針だ。

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