
タイ気象局(TMD)は9月30日までに、10月5~8日にかけてタイ全土で雨量が増えるとの見通しを明らかにした。中国から南下する高気圧(寒気団)と南西モンスーンの影響で、まず北部と東北部で雨が強まり、その後、中部やバンコク首都圏、東部へと雨域が広がる。気象局は山沿いや河川流域、低地の住民に対し、鉄砲水や河川の氾濫、土砂崩れへの警戒を呼びかけている。
気象局によると、10月4~5日ごろに中国から張り出す高気圧がタイ上空に達し、アンダマン海とタイ湾を覆う南西モンスーンとの間で大気が不安定になる。北部・東北部では強風を伴う雷雨が発生しやすくなり、5~6日には中部、バンコク首都圏、東部でも雷雨の範囲が広がる見込みだ。
バンコク首都圏、5~6日に雷雨域7割
地域別にみると、中部とバンコク首都圏では5~6日に全域の60~70%で雷雨となり、局地的に激しい雨が降るおそれがある。東北部は4~5日に降水域が60~70%に達した後、6日以降は次第に雨が弱まり、気温が段階的に下がる見通し。北部は5~6日に40~60%の地域で雷雨となり、最低気温は22~27度前後まで下がる。南部は期間を通じて40~60%の地域で雷雨があり、一部で大雨となる。
| 地域 | 主な時期 | 雷雨の範囲 | 留意点 |
|---|---|---|---|
| 北部 | 10月5~6日 | 40~60% | 大雨・突風。最低気温22~27度 |
| 東北部 | 10月4~5日 | 60~70% | 6日以降は雨が弱まり気温低下 |
| 中部・バンコク首都圏 | 10月5~6日 | 60~70% | 局地的な激しい雨 |
| 東部 | 10月5~6日 | 雨量増加 | 雷雨・突風 |
| 南部 | 期間中 | 40~60% | 一部で大雨 |
海上ではアンダマン海とタイ湾で波の高さが1~2メートル、雷雨の発生域では2メートルを超える見込み。気象局は船舶に対し、雷雨域を避けて慎重に航行するよう求めている。
雨季終盤、引き続き警戒
現地報道によれば、今回の降雨は10日ごろまで続く可能性がある。9月下旬の大雨に比べれば勢いは弱いとみられるものの、気象局は山麓や河川沿いの地域を中心に、鉄砲水や長時間の冠水、土砂崩れへの備えを促している。
タイでは例年10月が雨季の終盤にあたり、北からの寒気の南下を境に乾季へと移っていく。季節の変わり目は大気が不安定になりやすく、2011年には中部の工業団地が大規模な浸水被害を受けた経緯もある。現地に進出する日系企業や在留邦人、旅行者にとっても、気象局の最新情報を確認し、移動や物流の計画に余裕を持たせる対応が求められそうだ。