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バンコクのマンションで中国マネロン逃亡犯逮捕、3歳児の偽出生証明書がスワンナプームで発覚

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スワンナプーム国際空港の出国審査場で10月27日、中国籍の3歳の男児が持つ旅券に出国審査官が違和感を覚えたことから、国境を越えるマネーロンダリング事件の逃亡犯の身柄確保につながった。男児に同行していたのは母親で、養子縁組目的の査証を取得していたという。調べを進めると、この男児は以前タイの旅券も所持していたことが判明した。

バンコク・バンナーのマンションで中国マネロン逃亡犯逮捕、3歳児の偽出生証明書がスワンナプームで発覚
※画像はイメージです(AI生成)

出生証明書に「タイ人の父親」、今回は中国旅券で出国

男児のタイでの出生証明書には、タイ国籍の男性が父親として記載されていた。当局は、この父親欄にタイ人の名前が不正に使われた可能性があるとみて捜査している。一方、今回の出国に使われた中国旅券では、父親は中国人の「イェンジュン・マー」という人物として登録されていた。入国管理当局が家族関係や渡航・滞在歴を調べたところ、この男性はバンコク東部バンナー地区のコンドミニアムで身柄を拘束された。中国側が発付した逮捕状があり、男性は中国で指名手配中の逃亡犯だったという。

銀行口座133件、動いた資金は5億元超

男性への容疑は、情報ネットワークを通じた犯罪行為への加担だ。当局によると、他人名義で銀行口座を開設する仕組みを作り、キャッシュカードや端末を集めて国外に送り、マネーロンダリング組織に使わせていたとされる。関係する口座は133件にのぼり、動いた資金は5億元超、日本円にして約105億円相当と報じられている。出入国管理局第2管区の捜査部門は、同局の捜査班・特別班とも連携して捜査にあたった。男性は現在拘置されており、中国への送還が予定されている。当局は今後、男性の滞在許可の取り消しや刑事事件としての立件の検討に加え、男児のタイ国籍や住民登録を取り消す手続きも進める方針だ。

「子ども」を利用した身分偽装、タイでも摘発が相次ぐ

タイでは、外国人が出生証明書や養子縁組制度を利用してタイ国籍やタイ旅券を不正に取得しようとする事例が、これまでも度々問題になってきた。今回のケースも、空港の審査官が旅券の記載に気づいたことが摘発の突破口になっており、水際でのチェック体制の重要性を改めて示した形だ。タイに暮らす外国人家庭にとっても、子どもの国籍や出生登録の手続きは本来正規のルールに沿って進める必要があり、安易な「裏技」は重大な刑事事件に発展しかねないことを物語る事件となった。

タイ人も驚きの声、「3歳の子を利用するとは」

事件を伝えるタイ語メディアの報道を受け、SNS上では、国境を越えた犯罪組織が幼い子どもの身分まで利用していたことへの驚きや、空港のチェック体制を評価する声といった趣旨の書き込みが相次いだ。あわせて、タイ国籍や住民登録の取り消し手続きが進められる男児の今後についても、気の毒だと同情する声が見られた。中国当局による送還の手続きが進む中、タイ側の捜査当局は、関連する口座や資金の流れについてさらに解明を進める方針で、事件はまだ終わっていない。小さな旅券一枚の「違和感」が、大がかりな国際犯罪の扉を開けた格好だ。

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