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ノンタブリーのAI占い師詐欺、4年で1000万バーツ超を騙し取った疑いで逮捕

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「無料で24時間、占ってあげる」。フェイスブックに流れてきた一文を信じたことが、54歳女性の悲劇の始まりだった。タイ中部ノンタブリー県で、AIを使って偽の占い結果を量産し、4年間で約1000万バーツ(約4700万円)を騙し取った疑いで、24歳の男が逮捕された。

逮捕されたのは、愛称「トー」で知られるシワコーン容疑者(24)。2026年11月3日、ノンタブリー県バーンシーミアン警察署の警察官が記者会見で発表した。容疑者はアユタヤ県バーンサイの自宅で就寝中に踏み込まれ、身柄を確保された。容疑は詐欺と、虚偽のコンピューターデータ入力だ。

「厄払い」を口実に送金要求

手口は巧妙だった。「Luis Diaz」と名乗るアカウントがフェイスブックの占いグループでLINEのQRコードを案内し、相談者の生年月日を聞き出す。その情報をAIに入力して占い結果を生成し、親しみやすい言葉で返信していたという。警察幹部は「当たった相談者には、厄払いや徳積みの名目で送金を求めていた。金額は数千バーツ(約1万円台)から数万バーツ(数万円〜10万円超)に及んだ」と説明した。

容疑者自身は取り調べで「ある相談者からは2年以上かけて約200万バーツ(約940万円)を得た」と供述。得た金の使途について「生活費のほか、ボクシングや闘鶏、闘魚の賭博に使った」と話しているという。

最新の被害者は54歳女性、8万バーツを失う

直近の被害者となった仮名「ナーア」さん(54)は、2026年10月21日未明、電話で「占いの儀式」を名目に、現金自動預払機でキャッシュカードを使わない引き出し操作をさせられ、ワンタイムパスワード(OTP)を聞き出された。その結果、口座から2万5000バーツ(約11万7500円)が2回引き出され、さらに「盗られた金を取り戻す」と偽ってQRコード決済を読み取らせ、3万バーツ(約14万1000円)を引き出された。被害総額は8万バーツ(約37万6000円)に達した。

警察は、被害届をもとに銀行の取引履歴と防犯カメラ映像を分析し、ATMの利用場所や携帯電話の登録情報から容疑者を割り出したと説明。家宅捜索では偽物の金のブレスレットや質札、金庫などが押収された。警察は「ほかにも被害者がいる可能性がある」として、心当たりのある人は発生地の警察署に相談するよう呼びかけている。SNS上では「占いアカウントを安易に信用してはいけない」「身内にも注意するよう伝えたい」といった趣旨の書き込みが相次いだ。オンラインでの占いやお金の相談には、慎重さが欠かせない時代だ。

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