
メルセデス・ベンツは、新しいプラットフォーム「MB.EA-M」を採用した新型「GLC」の電気自動車(EV)仕様を、タイ国内で初めて一般公開した。会場は「Mercedes-Benz StarFest 2026」で、9月24日から27日までの期間、タイ国内での展示が行われている。
タイ国内組み立て、価格は370万バーツ以下を予告
新型「GLC EV」はタイ国内で現地組み立てが行われる予定で、価格は370万バーツを超えない水準になると発表された。プレミアムSUV市場で存在感を示すメルセデス・ベンツにとって、電動化ラインアップの拡充は今後の販売戦略における重要な柱の一つとなる。
タイのEV市場は中国メーカーが価格競争を主導する一方、欧州の伝統的高級ブランドはブランド力とプレミアム性を武器に独自のポジションを築こうとしている。今回のGLC EVの投入も、価格競争とは一線を画す形でプレミアムSUV需要を取り込む狙いがあるとみられる。

他モデルの値下げも同時発表
今回の展示会にあわせて、メルセデス・ベンツは新型EVの披露だけでなく、既存モデルを含む複数の新車について値下げも発表した。洪水による市況の不透明感が広がる中でも、年末に向けた販売攻勢を強める狙いがあるとみられる。
タイの自動車市場は、EVシフトが進む一方で、洪水による道路冠水が車両の水没リスクとして株式市場でも懸念材料に挙げられるなど、複雑な状況に置かれている。それでも高級車市場では電動化への投資が着実に進んでおり、今回のGLC EV披露はその流れを象徴する動きといえる。
プレミアムEV競争、今後も激化へ
タイでは今後も複数の欧州・中国メーカーが新型EVの投入を予定しており、プレミアム層をめぐる競争は一段と激しさを増す見通しだ。メルセデス・ベンツが今回披露したGLC EVが実際にどのタイミングで正式発売されるか、価格や納車時期の詳細な発表が待たれる。
